生け花、日本庭園、和食、茶の湯……日本の古き良き文化はいずれも美しいものですよね。こうした美の根底にあるのが、「禅」の思想。禅では、ムダをそぎ落としたもの、移ろいゆくもの、未完成のもの、慎ましやかなものを美しいとしています。そんな「禅」の美についてあますところなく語るのが『日本人はなぜ美しいのか』(桝野俊明/著、幻冬舎/刊)。著者は禅寺の住職であり、庭園デザイナーです。ここでは本書から抜粋