『痕跡本のすすめ』というタイトルが、なんだか興味をそそる。ページをひらくと、衝撃的な写真が目に飛び込んでくる。とある漫画の単行本が一冊。その表紙カバーの中央に、ダダダダダダダダッと針で突いたような無数の穴。カバーをめくると、針は中の頁にまで突き通っていて、紙は破れ、ところどころちぎれている。何かの怨みを晴らしたのか、あるいは呪いを込めているのか、とにかく薄気味がわるい。おまけにその漫画というのが、