国際会計基準の退職給付会計は新しいアプローチが提案されています。日本の会計基準とは違った考え方が背景にあるのです。2010年4月に国際会計基準審議会(IASB)はIAS第19号の公開草案を公表しました。今回の改訂では確定給付型の退職給付に関する規定の改訂が中心となっています。もっとも注目されている改訂点は数理計算上の差異などの遅延認識が廃止されたことです。(この改定点について筆者が解説した記事も参考にして