六代目豊竹呂太夫が、十一代目豊竹若太夫を襲名する。竹本座と並んで今日の文楽の礎を築いた豊竹座の創設者を初代とする大名跡だ。2017年、70歳での呂太夫襲名から7年。22年には最高峰の「切語り」に昇格した。そしてこの4月、豪快な語りで知られた偉大な祖父からその名を引き継いだ新若太夫は、どのような足跡を辿り、これから新たな足跡をどう記していくのだろうか。その半生と文楽への思いを聞いた。 小説家を目指し、自由に