怒りが収まらなかったこと、許せなかったこと、誰かを憎んだこと。私たちはしばしばこうした激しい怒りに我を忘れることがある。そして、それらの怒りによって本来やるべきことに集中できなかったり、周りの人にやさしくできなかったりする。許すことができればいいが、なかなかそうもいかない。そして許せないと、心が狭い自分が嫌になる。私たちは「怒り」とどう向き合えばいいのか。『なんでもたべるかいじゅう』(幻冬舎刊