10月2日、西東京市。夏のような強い日差しだったが、空気は乾いていた。全日本選手権につながる予選、東京選手権の最終日だった。会場では、フリースケーティングを滑り終えたシニア女子の選手が荒い息を吐いていた。次の選手が入れ替わりでリンクに入る。彼女も、苦しそうな様子で大きく肩を広げて息を吸う。決戦の氷上では、酸素も薄くなるのか。フリーに進出した24人中21人が11月の東日本選手権に勝ち進むが、それは年末の