目の前の冴えない試合を見ながら思い出したのは、奇しくも同じドイツ・デュッセルドルフで行なわれた、16年前の試合だ。2006年ワールドカップ・ドイツ大会を目前に控えた日本代表は、最後の仕上げとしてドイツでふたつの親善試合を行なった。まずはレバークーゼンで、開催国のドイツと対戦。結果は2−2の引き分けだったが、ヨーロッパの強豪を土俵際まで追い詰めた一戦は、内容的に見ても本大会に大きな期待を抱かせるもの