東京近郊で日帰り旅行に出かけよう!【長瀞編】
長瀞渓谷の最寄り駅は秩父鉄道の長瀞駅です。池袋駅を基点とした電車での移動方法には3つのルートがあります。
【1】東武東上線寄居駅で下車し、秩父鉄道に乗り換えて長瀞駅へ
【2】JR高崎線熊谷駅で下車し、秩父鉄道に乗り換えて長瀞駅へ
【3】西武池袋線西武秩父駅で下車し、徒歩で御花畑駅へ。御花畑駅から秩父鉄道で長瀞駅へ
所要時間はどれも約2時間ですが、今回は一番早い【1】のルートで向かいます。
寄居駅は東武東上線の下り終点駅ですから、東上線を端から端まで乗ることになります。そんなところからもちょっとした非日常が楽しめます。途中に小川町駅で乗り換えることになりますが、この辺りから一気に景色が変わるので、「ずいぶん遠くへ来たもんだ……」と感慨深くなることでしょう。
ちなみに、秩父鉄道内はSuica、PASMOなどのICカードが使えないので注意してください。「たくさん電車に乗るから」とチャージを多めにしてしまうと、手持ちの現金が少なくなってしまい、秩父鉄道への乗り換えで焦ることになります。クレジットカードや電子マネーでの支払いも定着してきてはいますが、東京ほど利用可能な箇所は多くありません。長瀞に限らず地方へ出掛ける時には、いつもより現金の持ち合わせを準備しておきましょう。
■名勝・岩畳と名物・ライン下り
長瀞駅を出たら、駅前広場を左へ。道路に出て、線路を渡ると、昭和情緒あふれる商店街が見えてきます。この商店街を抜けると、有名な景色が見えてきます。岩壁が垂直にわれた地形が特徴で、一帯が国の天然記念物に指定されていて、石などを勝手に持ち帰ることは禁止されているそうです。木船に乗って川を下る「ライン下り」やラフティング(ボートでの川下り)、カヌー、カヤックが名物です。その中から、今回はライン下りにチャレンジ。
ライン下りはコースが全部で3つあります。
※料金・予約など詳細は、長瀞ラインくだり案内所でご確認ください。
http://www.chichibu-railway.co.jp/nagatoro/
Aコース 親鼻橋(岩畳より上流)から岩畳まで(約20分)/1,600円
Bコース 岩畳から高砂橋(約20分)/大人1,600円
全コース 親鼻橋から高砂橋(約40分)/大人3,000円(運航本数に限定あり)
繁忙期はギョッとするくらい長い行列ができますが、一度に20人程度が乗船するため待ち時間はさほど長くありません。
Aコースは雑誌やポスターでおなじみの急流スポット「小滝の瀬」を進むほか、荒川橋梁、岩畳、秩父赤壁などを見ながら流れをを下ります。Bコースは小滝の瀬よりも川幅が広い急流スポット「大河瀬」をはじめ、緩急のある流れが楽しめ、Aコースとはまた違ったスリルを味わえるのが特徴です。
川の流れでゆるやかな箇所を、さんずいに静かと書いて「瀞(とろ)」といい、瀞が長く続くことから「長瀞」と呼ばれるようになったそうです(by船頭さん)。こんな船頭さんのガイドが聞きながら川の旅も満喫できるのもライン下りの醍醐味と言えるでしょう。
「船に乗って川を下るだけのことに40分はさすがに長いな……」と思って20分のコースにしたのですが、緩急入り交じった流れ、風光明媚な景色、そして船頭さんの楽しい話に飽きることもなく、印象では10分くらいに感じました。20分では少し物足りないくらいで、次は40分コースの川下りの旅を楽しみたいと思います。
ちなみに、終着点の高砂橋に着いた乗船客はバスに乗って「長瀞」駅まで送迎してくれます。その時、船はクレーンでつり上げられてトラックに乗せられ、もと来た上流へと戻って行くのです。
■時間が合えばSLも
秩父鉄道といえば「SLパレオエクスプレス」も名物の一つ。平日・土曜・休日ともに熊谷駅〜三峰口駅を、1日1往復、片道約2時間40分で運行しています。長瀞駅にも停車しますので、ライン下りや長瀞散策などと時間を調整してSLの旅に興じるのもいいでしょう。運行時刻や料金など詳細は以下よりアクセスしてご確認ください。
http://www.chichibu-railway.co.jp/slpaleo/
中には、「乗るより撮る方がいい」というカメラ好きや、撮鉄と呼ばれるファンの方もいるでしょう。SLパレオエクスプレスを写真に収めるなら、荒川橋梁の通過シーンがオススメ。「長瀞駅から隣の上長瀞駅へと移動し、線路脇を流れる荒川土手まで下りていけば、趣ある鉄道橋が見えます。接近は難しいので望遠レンズが必要です。川土手までしばらく歩く時間を必要とします。そのため早めに出掛けて、絶好の撮影スポットを確保しておきたいところです。
以上、長瀞の見どころを紹介しました。他にも、川遊びやバーベキュー、キャンプなどもできますから、1日いっぱい遊ぶ場所としてもぴったりです。ただし、遊泳禁止・火気厳禁になっている場所もあります。観光協会や鉄道情報のホームページを確認するなど下調べをしっかりして、ルールを守りながら日帰り旅行を楽しんでください
(文・インパクト)
