凛々しき大和の姿をした謎の戦艦を描いた『紅の艦隊』。でも中身はプロレスマンガです。

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艦戦が好きだ! イージス艦も好きだし二次大戦の軍艦も好き。
プロレスが好きだ! 熱き血潮みなぎるリングたまんねえ。
そこで2つを合わせたのが、『紅の艦隊』というマンガ。
いい意味で思いっきり表紙詐欺です。

突如出現した「自称大和」。
だが、本物の大和は沈んでいるはずだ。
これは敵か味方か。
不審船として沈めるべきかどうか、皆が戸惑った。

馬場総理・天龍防衛大臣・木村官房長官は、イージス艦長の橋本・蝶野・武藤に排除を要請。
アメリカからはキャプテンホーガンがマクマホン級駆逐艦を発艦。
見た目もプロレスラーのまんま。闘魂三銃士揃い踏み。

この艦は日本を救うと信じている武藤艦長。
自称大和の船首に立ち、他の艦の砲撃を、身体をはって阻止する。
プロレス衣装を着て、おなじみの「プロレスLOVE(両手を狐の形にして、上に掲げるポーズ)」でモールス信号(?)を送っている。
信号の内容は「JAPAN LOVE」。

どうしても自称大和を潰したいキャプテン・ホーガン。彼を止めたい武藤。
ホーガンに、すばやくドラゴンスクリューからのムーンサルトプレスを決める。
ホーガンはアックスボンバーで応戦。そこに武藤のシャイニングウィザードが炸裂。
トドメは高い打点のローリングソバット! 見事ホーガンをKOし、自称大和への攻撃は中止。

最初の自称大和は、富士山が噴火寸前のところで、砲撃。
麓に溶岩を流すためのルートを作り、災害を未然に防いだ。
2隻目の自称大和もまた、とあることのために出現している(何をしたかは読んでね)。

自称大和は、日本を守るために砲撃する。
その大和を守るために武藤は、プロレス魂で戦う。
プロレスと艦戦。どちらかが欠けると成り立たないマンガだ。

武藤「オレが衛るのは”日本”だ!!」
志は同じ。ありがとう自称大和! ありがとう武藤! 敬礼!

イージス艦の解説も付き。
二次大戦時の装備で富士山までぶっぱなす射程と、飛んできたミサイル撃ち落とす自称大和の砲撃精度には、惚れ惚れするよ。

『紅の戦艦』1
『紅の艦隊』2

(たまごまご)