乳児を抱いた女性を蹴り倒した18歳少年(画像はNYPDが公開)

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海外で最近、高齢者や女性が携帯電話を奪い取られるひったくり事件が相次いで起きている。先週ニューヨークでは少年が乳児を抱いた母親を背後から強く蹴り倒し、携帯電話を盗んで逃走するという事件が起きていた。

ニューヨーク・ブロンクス区で先月28日昼、生後2か月の赤ちゃんを抱いて歩道を歩いていた女性が、後ろから近づいてきた男に強く蹴られて転倒し怪我を負うという事件が起きていた。捜査にあたっていたニューヨーク市警はその犯人が逮捕されたことを12月2日に発表。女性はオレンジ色のバッグを持っていたが、狙ったのは携帯電話であったことも分かった。

現場はブロンクス公園南側のイースト・トレモント・アベニュー。逮捕の決め手となったのは通りの上方に設置されていた監視カメラであった。公開された映像によれば、うろうろしていた少年は携帯電話を使用しながら目の前を通り過ぎた女性を追いかけ、背中にドロップキック。転倒のはずみで手放した携帯電話を奪って逃走している。女性は自力で立ち上がり、近くの店に入って緊急通報を依頼。赤ちゃんとともに「ヤコビ医療センター」に搬送された。親子の安否が気遣われたが、幸いにも大事には至っていないという。

この事件により強盗致傷容疑で逮捕されたのは、18歳のアロンゾ・ブラウンという少年。これまでにも窃盗、強盗未遂、暴行、銃不法所持ほかの前科があり、設定された保釈保証金は2万5000ドル。今回の事件により厳罰が下されるとみられているが、ニューヨークのメディア『WCBS』が報じているところによれば、ブラウンは「赤ちゃんを抱いているとは思わず申し訳ないことをした」と反省しているもよう。自殺願望をほのめかしていることから、身柄は厳しい監視下で拘束されているという。

※ 画像はNYPDが公開。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)