秋葉原は「電気街」なのか「ヲタク街」なのか。でんぱ組.incとコラボする秋葉原電気街まつり
秋葉原電気街振興会が『2014WINTER 秋葉原電気街まつり』を開催します。
期間は、平成26年11月26日(水)から12月23日(火・祝)まで。
今回の電気街まつりは、『でんぱ組.inc』とのコラボ。街中に彼女たちのビジュアルが飾られます。
キャンペーン期間中に5千円以上買うと、1万円のお買い物券が100名に、でんぱ組.incのライブチケット10組20名にプレゼント。さらにでんぱ組.incのクリアファイルももらえるそうです。
……と、ここまでリリース情報をそのまま書いていて、ぼくは大変不思議な気分になっています。
これって電気街としての、秋葉原のイベントだよね。
最近はすっかり、オタクカルチャーの街、というイメージが定着。
秋葉原電気街振興会のサイトには、アニメ・マンガ・アイドルオタクっぽさはまったくありません。
今までのイメージキャラクター。
2005年・林家こぶ平、よしもと芸人
2006年・若槻千夏
2007年・タカアンドトシ・南明奈
2008年・南明奈
2009年・加藤清史郎・ワンピース、
2010年・NARUTO・矢口真里
2011〜12年・スマイレージ
2013年・芹那
2014年・芹那・STAND BY ME ドラえもん
今年の、でんぱ組.incの異質さが目立ちます。
彼女たちは、自らをヲタク(でんぱ組.incは「ヲ」表記です)であると掲げるアイドル。
でんぱ組.inc公式サイト
秋葉原がホームグラウンドの彼女たち。現在は国内外から注目を集め、ワンマンライブを満員のファンで埋め尽くすほどの人気です。
全員が個々に、アニソン、ゲーム、コスプレなど、得意なヲタクジャンルを持っているのが特徴。
たとえばメンバーの一人、夢眠ねむのヲタクジャンルは「ヲタク研究」。DJや美術方面でも活動しているサブカル系アイドル。メタ的です。
彼女たちの歌の歌詞は、ネガティブ方面からの前向きさが特徴。
たとえば「W.W.D」。
【生きる場所なんてどこにもなかった】でんぱ組.inc「W.W.D」Full ver. - YouTube
いじめられ、ゲーセンだけが居場所だった。
ラジオだけが友達だった。
動画サイトに踊りをアップしてパソコンにかじりついた。
ひきこもってネトゲやっていた。
歌詞は全部、実話です。
でんぱ組.inc「W.W.D / 冬へと走りだすお!」インタビュー (1/8) - 音楽ナタリー Power Push
どん底からのスタートを、秋葉原からはじめたのが、彼女たちです。
今の「秋葉原」像の参考になるのが、現在放映中のギャグアニメ『デンキ街の本屋さん』。秋葉原をモチーフにした電気街が描かれています。
主人公たちは「うまのほね」という、同人誌などもあつかう架空のマンガ・アニメ専門ショップ店員。
デンキ街は自分の欲に正直な人が集まる街(第一話予告より)と呼ばれています。
アニメ・マンガ系商売の、新陳代謝が激しいオタクシティが軸。彼らはオタク業界ど真ん中で、仕事の楽しさや人間関係を見つけていきます。
その側面として、デジタルシティがある。このアニメで描かれるデンキ街は、オタク方向から見た、秋葉原のイメージです。
『デンキ街の本屋さん』やでんぱ組.incは、街そのものをオタク(ヲタク)の「ホーム」にしました。
秋葉原という街が、目標を与えてくれる、とポジティブに訴えます。
さて、今回の電気街まつりを見ると、おすすめの商品としてピックアップされているのは、MITSUBISHIの冷蔵庫、HITACHIのおひつ御膳、DENONのポータブルUSB-DACヘッドホンアンプなどなど。
電気街まつり自体は今までどおり。特にオタク化はしていません。
秋葉原が「電気街」なのか「ヲタク街」なのか。線引きするのは重要ではない。
秋葉原という街があり、集まる人々が思い思いに文化を作った。
そのひとつがでんぱ組.inc。
今回は「電気機器の街」としてのイベントが、「ヲタク文化から生まれたアイドル」とコラボレーションし、融合しました。
電気街振興会が、大きく一つ動き出そうとしています。
ちなみに。
ゴリゴリのオタク向けに、2014年12月27日に電気外(がい)祭りが、ベルサール新宿グランドで行われます。
こちらは美少女、美少女、二次元美少女の嵐です。通称「コミケ0日目」。
今回の秋葉原・でんぱ組inc.コラボで「オタクシーンもメジャー化の時代だなー」と思っていたら、濃い部分はちゃんと住み分けができていました。どっちも行きたいなー。
(たまごまご)
期間は、平成26年11月26日(水)から12月23日(火・祝)まで。
今回の電気街まつりは、『でんぱ組.inc』とのコラボ。街中に彼女たちのビジュアルが飾られます。
キャンペーン期間中に5千円以上買うと、1万円のお買い物券が100名に、でんぱ組.incのライブチケット10組20名にプレゼント。さらにでんぱ組.incのクリアファイルももらえるそうです。
……と、ここまでリリース情報をそのまま書いていて、ぼくは大変不思議な気分になっています。
これって電気街としての、秋葉原のイベントだよね。
最近はすっかり、オタクカルチャーの街、というイメージが定着。
秋葉原電気街振興会のサイトには、アニメ・マンガ・アイドルオタクっぽさはまったくありません。
2005年・林家こぶ平、よしもと芸人
2006年・若槻千夏
2007年・タカアンドトシ・南明奈
2008年・南明奈
2009年・加藤清史郎・ワンピース、
2010年・NARUTO・矢口真里
2011〜12年・スマイレージ
2013年・芹那
2014年・芹那・STAND BY ME ドラえもん
今年の、でんぱ組.incの異質さが目立ちます。
彼女たちは、自らをヲタク(でんぱ組.incは「ヲ」表記です)であると掲げるアイドル。
でんぱ組.inc公式サイト
秋葉原がホームグラウンドの彼女たち。現在は国内外から注目を集め、ワンマンライブを満員のファンで埋め尽くすほどの人気です。
全員が個々に、アニソン、ゲーム、コスプレなど、得意なヲタクジャンルを持っているのが特徴。
たとえばメンバーの一人、夢眠ねむのヲタクジャンルは「ヲタク研究」。DJや美術方面でも活動しているサブカル系アイドル。メタ的です。
彼女たちの歌の歌詞は、ネガティブ方面からの前向きさが特徴。
たとえば「W.W.D」。
【生きる場所なんてどこにもなかった】でんぱ組.inc「W.W.D」Full ver. - YouTube
いじめられ、ゲーセンだけが居場所だった。
ラジオだけが友達だった。
動画サイトに踊りをアップしてパソコンにかじりついた。
ひきこもってネトゲやっていた。
歌詞は全部、実話です。
でんぱ組.inc「W.W.D / 冬へと走りだすお!」インタビュー (1/8) - 音楽ナタリー Power Push
どん底からのスタートを、秋葉原からはじめたのが、彼女たちです。
今の「秋葉原」像の参考になるのが、現在放映中のギャグアニメ『デンキ街の本屋さん』。秋葉原をモチーフにした電気街が描かれています。
主人公たちは「うまのほね」という、同人誌などもあつかう架空のマンガ・アニメ専門ショップ店員。
デンキ街は自分の欲に正直な人が集まる街(第一話予告より)と呼ばれています。
アニメ・マンガ系商売の、新陳代謝が激しいオタクシティが軸。彼らはオタク業界ど真ん中で、仕事の楽しさや人間関係を見つけていきます。
その側面として、デジタルシティがある。このアニメで描かれるデンキ街は、オタク方向から見た、秋葉原のイメージです。
『デンキ街の本屋さん』やでんぱ組.incは、街そのものをオタク(ヲタク)の「ホーム」にしました。
秋葉原という街が、目標を与えてくれる、とポジティブに訴えます。
さて、今回の電気街まつりを見ると、おすすめの商品としてピックアップされているのは、MITSUBISHIの冷蔵庫、HITACHIのおひつ御膳、DENONのポータブルUSB-DACヘッドホンアンプなどなど。
電気街まつり自体は今までどおり。特にオタク化はしていません。
秋葉原が「電気街」なのか「ヲタク街」なのか。線引きするのは重要ではない。
秋葉原という街があり、集まる人々が思い思いに文化を作った。
そのひとつがでんぱ組.inc。
今回は「電気機器の街」としてのイベントが、「ヲタク文化から生まれたアイドル」とコラボレーションし、融合しました。
電気街振興会が、大きく一つ動き出そうとしています。
ちなみに。
ゴリゴリのオタク向けに、2014年12月27日に電気外(がい)祭りが、ベルサール新宿グランドで行われます。
こちらは美少女、美少女、二次元美少女の嵐です。通称「コミケ0日目」。
今回の秋葉原・でんぱ組inc.コラボで「オタクシーンもメジャー化の時代だなー」と思っていたら、濃い部分はちゃんと住み分けができていました。どっちも行きたいなー。
(たまごまご)