『La Vita è Bella』(佐野元春 & THE COYOTE BAND)。画像はYouTubeのスクリーンショット

写真拡大

桑田佳祐が独断で選んだ『2013 邦楽ベスト20』を自身のラジオ番組で発表した。AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』やクリープハイプ『社会の窓』まで様々なカラーの楽曲が選ばれており、桑田ならではのランキングとなっている。彼は1曲ずつコメントしていたが、「順番は便宜上付けただけ。あまり気にしないで」と明かすように、上位の楽曲ほど評価が高いというわけでもなさそうだ。しかし、1位に選んだ『La Vita è Bella』についてはさすがに熱く語っていた。

12月28日にラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』(TOKYO FM)で“桑田佳祐が選ぶ2013 邦楽ベスト20”が発表された。

桑田は前週にも「桑田“勝手にランキング”佳祐です!」と切り出して“桑田佳祐が選ぶ2013 洋楽ベスト20”を選曲しており、1位にRADWIMPSのボーカル野田洋次郎によるソロプロジェクトillionの『BRAIN DRAIN』を選んでいる。

今回もランキングを追いながら、「順位はあまり気にしないで。好きな曲を20曲持って来ただけだから」と何度も伝えていた。

桑田佳祐が選ぶ2013 邦楽ベスト20”

1位 『La Vita è Bella』(佐野元春 & THE COYOTE BAND)
2位 『光と君へのレクイエム』(山下達郎
3位 『独り言花』(LUHICA)
4位 『悲しくなることばかりだ』(見田村千晴)
5位 『風は西から』(奥田民生)
6位 『にんじゃりばんばん』(きゃりーぱみゅぱみゅ)
7位 『夢の終わり 愛の始まり』(アンジェラ・アキ)
8位 『アイタイ』(スガシカオ)
9位 『小さな生き物』(スピッツ)
10位 『Deeper Deeper』(ONE OK ROCK)

11位 『社会の窓』(クリープハイプ
12位 『Death Disco』(SEKAI NO OWARI)
13位 『昼下がりの夢』(森は生きている)
14位 『棘』(タオルズ)
15位 『City Boy! City girl!』(D.W.ニコルズ)
16位 『恋するフォーチュンクッキー』(AKB48
17位 『涙色』(西野カナ
18位 『太陽の女神』(家入レオ)
19位 『バラ色のダンス』(のあのわ)
20位 『さつきあめ』(BENI)

桑田佳祐はコメントの中で「(BENIは)すごくいい歌手。かわいいし好み」、「(西野カナは)歌が上手い、このコは好きよ! なんと言われようと好き」、「(見田村千晴は)“リツイート”なんて歌詞にはドキっとしますね」と話しており、女性歌手は自身のタイプであることもポイントとなっているようだ。

また、「このキックのパターンでよく歌えるね! 俺だったらスタッフの方を『これでいいの?』って見ちゃうよ!」、「“ウオオオ”というコーラスが最近多い、“ウオウオ”シリーズだ」、「サビだけ聴くと、“ポルノグラフィティ”みたいだね。でもいい曲だ」など桑田らしい意見も遠慮なく飛び出していた。

ミュージシャンについてもクリープハイプは「耳につく声だね! 小うるさい歌だけど好きだね、大好き」とハッキリ批評する。同じアミューズ事務所のONE OK ROCKについては、「日本で一番良いバンド。テレビにも出ないのに売れてる。サザンはテレビに出ないと売れない。アジアでやるらしいが帰って来るな!」。奥田民生には、「タミオちゃんは凄い! 広島に帰れ!」と評価するミュージシャンほどジャマ者扱いだ。

AKB48とLUHICAの楽曲の歌詞は秋元康による。「秋元さん弟子にしてください稼ぎたい!」、「ザ・ベストテンで構成作家していた頃に、アルバムを何枚も渡したじゃないか。仕事回してくれよ!」などと言えるのは、桑田佳祐くらいだろう。しかも『恋チュン』に関しては「良い曲だし、力強いね!」と持ち上げながらも、「1か所だけね、“そんな悪くないよ”のところのメロディーがちょっと…」と鋭く斬り込んでいた。