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●コンパクトサイズ最新Xperia「Z1 f SO-02F」を試す その1
NTTドコモの冬春モデルとして販売されている「Xperia Z1f SO-02F」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)は、4.3インチのディスプレイを備えた人気シリーズの最新機種だ。女性にも持ちやすいコンパクトサイズながら、ハイスペックな「Xperia Z1」の特長を兼ね備えている。本稿では、カメラ機能の紹介を中心にレビューをお届けする。

○コンパクトだけどハイスペック

ここ最近、スマートフォンのディスプレイは軒並み大型化しつつある。国内外で発売される端末のラインナップを見てみると、5インチ前後のものが多い印象だ。そんな中、Xperiaシリーズではコンスタントに”手のひらサイズ”のスマホを発売している。このXperia Z1f SO-02Fは、「Xperia ray」「Xperia SX」と同じ系譜のコンパクトモデルと言えるだろう。

“女性にも持ちやすい””手のひらサイズ”と形容される端末には、しばしばスペックが犠牲になっているものが見受けられる。しかしこのXperia Z1f SO-02Fは、シリーズ最高のスペックを誇るXperia Z1にひけをとらない。具体的な仕様は、以下の通りだ。

ディスプレイは4.3インチのトリルミナスディスプレイ for mobile(HD:720×1280ドット)を採用した。プロセッサは2.2GHzのクアッドコアCPU(Snapdragon 800)を搭載。RAMは2GB/ ROMは16GBで、外部メモリーとしてmicroSDXC(最大64GB)に対応する。背面に配置されたメインカメラは、有効画素数 約2070万画素の裏面照射積層型CMOSセンサー Exmor RS for mobile。広角27mm、F値2.0の明るい「Gレンズ」採用により、撮影環境を問わずいつでも高精細な写真を撮影できる。

通信面ではNTTドコモのクラッドバンドLTEに対応、下り最大150MbpsのLTE高速通信「Xi」を利用できる。無線LANはIEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)、テザリング機能では最大16台までのWi-Fi機器を同時に接続できる。

●コンパクトサイズ最新Xperia「Z1 f SO-02F」を試す その2
このほかBluetooth 4.0、FeliCa(+NFC)、防水・防塵に対応。バッテリー容量は2300mAhで、ユーザーが任意に交換することはできない。連続待受時間は3G(静止時)で約500時間、LTE(静止時)で約450時間。連続通話時間は3G環境下で約580分となっている。

端末サイズは約65×127×9.4mm、重量は約140g。カラーバリエーションはLime、Black、White、Pinkの4色で展開する。Xperia Z1と違う点はディスプレイの解像度(Xperia Z1はフルHD)と、フルセグ・NOTTV・赤外線通信に対応していないところである。

○高性能カメラの実力は?

Xperia Z1f SO-02Fは多彩な機能を搭載するスマートフォンだが、最大の特長はカメラ機能にあると言っていいだろう。本機には、ソニーのαやサイバーショットに採用されている高精細画像処理エンジンBIONZをモバイルに最適化したBIONZ for mobileを搭載する。そこで、その実力を試してみた。まずは「プレミアムおまかせオート」で近所の庭先になっていた柑橘系の果実を撮影する。プレミアムおまかせオートは、撮影環境や被写体によって自動で設定が変わる撮影モードだ。被写体にカメラを近づけると、「マクロ」モードに切り替わるのが確認できた。

撮れた写真は、一見して解像度が高いことが分かる。スワイプで拡大表示してみたが、鮮明さがどこまでも保たれる印象だった。ちなみに本端末にはソニーが独自に開発した「全画素超解像技術」を搭載する。このため解像感を保ったまま、約3倍までズーム撮影することが可能だ。

次に、エフェクト機能を試してみた。本機には気軽に楽しめるエフェクト機能が複数プリインストールされている。

●コンパクトサイズ最新Xperia「Z1 f SO-02F」を試す その3
例えば「ピクチャーエフェクト」では、ミニチュア/ ノスタルジック/ 魚眼レンズなど9種類のエフェクトを選んで写真を印象的に仕上げることが可能だ。

「ARエフェクト」では、AR(拡張現実)を利用して恐竜時代や海の中などを再現できる。「タイムシフト連写」では、シャッター前後の連写画像からベストな1枚を選択可能だ。

このほか適宜、ソニーデジタルネットワークアプリケーションズが提供するカメラアプリを追加することもできる。例えば「モーショングラフ」では、写真の一部分だけが動くファイルを生成できる。「モーションショット」では、被写体が動く様子を1枚の写真に合成することが可能。子どもやペットが遊ぶ様子などを撮影したら面白いだろう。

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本稿では、Xperia Z1f SO-02Fのカメラ機能にスポットをあてて紹介した。実際に使ってみると、ソニーがデジタルカメラの開発で培った先進の技術を、このコンパクトなボディに注力していることがうかがえた次第だ。2.2GHzのクアッドコアCPU、2GBのRAMを搭載していることで、複雑な処理が必要なエフェクト機能もストレスなく利用できる印象を抱いた。冬春モデルを選ぶ際の参考にしていただけたら幸いだ。

(記事提供:AndroWire編集部)

(近藤謙太郎)