【押しかけグリッドガール体験！】後編・だから、パンツじゃないよ水着だよ……編
前編からの続きです。
スタート前、びびり過ぎて固まってしまったので、練習をさせてもらいました。
おがくずが置いてある所で猛特訓。スタンドの真正面なので、きっとお客さんには丸見えです。
「真ん中まで歩いたら、脚クロス。思いっきり伸びて掲げる。そして回る」
「3分、1分はゆっくり表示。30秒は、サッサと済ませる」
指導てくれたお兄さんが優しくてよかった。
私：「すみません。このスカート、すぐめくれちゃうんです。万が一まるだしで下品な事になったらすみません。」
お兄さん：「うーん(苦笑)。恥じらいがあれば、大丈夫ですよ。」
はじらいかあ。どこに置いてきてしまったんだろう。
急いで自分の中の恥じらいの残滓をかき集め、スカートをセロテープで太ももに固定しました。
↑ちょっとエラいので、イバる私。
コートを小林編集長に持たせて、腹の脂を気にする調子に乗りっぷりです。
そんなこんなで、いよいよクルマがグリッドにつき、ボードを手にコース上へ。
3分前。
おたおたしながらも、なんとかこなしたか？
と、戻りしな私の野太い首のせいで、襟のボタンがもげる。
そんなハプニングもアリの映像が撮られていました。
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1分前。
しょうがないから襟とネクタイは放り投げて、男気タンクトップ1枚で出陣。
30秒前。
今度こそかっこよく！！と思いきや・・・・思いきや、の一瞬。
クルマから発せられる美しき緊張感とともに、一陣の突風が・・・・。
セロテープが限界を迎え。はい。まるだしでした。
ああ。やはり下品なことになってしまいました。
私という人間は・・。いい年をして、何を各地でパンツを見せびらかして回ってるのか。
しかも、スタート30秒前なんていう、神聖な一瞬に。
でもね何度も言うようだけど、水着（アディダス）ですから。ごめんください。
実はこの日は、さらにステージに上がって、clicccarのPRもしたのですが、こちらももちろんヨボヨボのおたおたでした。
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広告効果皆無。みなさますみません。
というわけで、うまくこなしたとは到底言えないグリッドガール業(ズルっこ)でした。
でも、このお仕事、頭はまっ白になるものの、ボードを掲げる瞬間は予想外に超爽快でした。
周りのお客さんは見えなくなって、車と道と私だけ。すべての緊張感の焦点に一番近くいられる幸福感というかんじでしょうか。
なんだかとっても不思議で、思い出すとまぶしいような一瞬でした。
もう2度と味わうこともないだろうな、と思うとちょっと寂しいわ。
アディオス！つくばサーキット。の駐車スペースにて。
＊この場所は普段、オートレースの練習場らしいです。
(くぼきひろこ)
