BMWの最新2.0リッターターボ、ダウンサイジングエンジンまずは5シリーズから日本導入

 

先日、6世代目となる3シリーズを発表したBMW。その328iの心臓部にはダウンサイジングのトレンドに則った、最新の環境エンジンといえる2.0リッター4気筒ターボと8速ATが組み合わされています。

 

環境性能とBMWらしい走り味を両立したという、話題の2.0リッターターボ＆8速AT。そのパワートレインが、一足はやく5シリーズに搭載され、日本導入されるという。

搭載されるのは、5シリーズのボトムラインとなる523iセダン＆ツーリング。

BMW 523iセダンおよびツーリングに、新世代エンジンとなる2.0リッター直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・エンジンを搭載し、スポーティなパワー・フィールを驚くほどの低燃費と低排出ガスで実現している。この新世代エンジンは、ツインスクロール・ターボ・チャージャー、高圧の燃料を燃焼室内に直接噴射する高精度ダイレクト・インジェクション、吸気と排気のバルブ・タイミングを最適に調整するダブルVANOS、そして、インテーク・バルブのリフト量を無段階に可変制御するバルブトロニックを組み合わせたBMWツインパワー・ターボ・テクノロジーの採用により、最高出力135kW（184ps）/5,000-6,250rpmおよび最大トルク270Nm/1,250-4,500rpmを発生

さらに、アイドリングストップや空調も含めて燃費走行モードに切り替える「ECO PRO」ボタンも装備するといった具合。直噴にバルブトロニックにと、ハイテク満載の4気筒ターボエンジンは環境性能におおきく振っています。アメリカだけでなく欧州、また日本でも数年後にはCAFE（企業別平均燃費）規制が施行されることを考えれば、こうした燃費重視の環境エンジンを仕上げてくるのは社会的な要望に沿ったもので、自然な話。

 

結果として、このクラスとしては驚異的ともいえる、以下の燃費性能を実現しているのです。

 

BMW 523iセダン: 14.4km/L（従来モデル11.4km/Lから約26%改善）

BMW 523iツーリング: 13.6km/L（従来モデル10.4km/Lから約31%改善）

 

 

なお、同じ2.0リッター4気筒ツインパワー・ターボエンジンといっても、3シリーズにおいては、スポーティ寄りにセッティングされていて、欧州仕様として発表されているスペックは最高出力180kW/5000rpm、最大トルク350Nm/1250-4800rpm。

 

ターボエンジンで、直噴という要素からセッティング幅が広いと考えられる、この新2.0リッター4気筒ターボエンジン。

 

まずは523iで燃費性能に振ったキャラクターを示したわけですが、これからどんな味付けのバリエーションを増やしていくのか楽しみな最新のパワーユニットといえそうです。

 

（山本晋也）