30年前に出版後、絶版となり、5万円前後のプレミアム価格で売買されていた『マッキンゼー現代の経営戦略』が再び大ヒットを記録しています。

今回はそんな“伝説のビジネス書”をご紹介します。

現代の経済は混迷を極めています。ただ、日本経済が正念場を迎えたのは何も今回が初めてではありません。過去オイルショックや急激な円高など数々の試練が襲いますが、日本経済はその度に不死鳥のように蘇ってきました。

今と同じような『不確実性の時代』と呼ばれる第二次オイルショックによる未曽有の不況に突入する“前夜”・・・1978年の夏に軽井沢で今では伝説となったセミナーが開催されます。

『トップマネジメント・コンファレンス―新たな構想を築くために』、そう題されたセミナー主催者は大前研一氏。

当時マッキンゼー日本支社長を務めていた大前氏はトップコンサルタントを従え、日本企業が混迷を極めた経済状況の中で勝ち残るための6つの秘策をおよそ40人の経営者に授けます。

市場戦略を効率的に構築するためのPMS（製品・市場戦略）に始まり、戦略的経営計画を実現するためのPPM（ポートフォリオ管理）、抜本的に収益性を改善するPIP（収益性改善プログラム）、競争力を向上させるために間接費を削減するOVA（間接費削減アプローチ）、効率的な販売戦略であるSFA（販売力管理）、技術開発戦略を効率的に管理するTPM（技術ポートフォリオ管理）など、今では当たり前のように導入されている戦略フレームワークを日本企業に紹介したのがこのセミナーだったのです。

この伝説のセミナーは後にダイヤモンド社から書籍として出版されるやベストセラーを記録します。その書籍が今回ご紹介する『マッキンゼー現代の経営戦略』。この書籍は絶版となった後、5万円前後のプレミア価格で取引されるという異常な事態を引き起こしました。


続きはこちら