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 ◇第6回WBC1次ラウンドB組 イタリア8─6米国(2026年3月10日 テキサス州ヒューストン)

 イタリアが成し遂げた“世紀の番狂わせ”にフランシスコ・セルベリ監督(40)も感激だった。史上最強の米国相手に勝利を収めた試合後、MLBネットワークのインタビューを受け「壮大で、幻想的で、信じられない」と目を潤ませながら「でも驚きはない。全く驚きはないよ。彼らには才能がある。本物の才能だ」と胸を張った。

 2回2死、昨季ホワイトソックスでメジャーデビューした6番・ティールが左翼席へ先制ソロ。次打者・カグリオンが死球で出塁すると、8番のホワイトソックス傘下マイナーでプレーするアントナチが2ランを放ち3点を先行した。

 4回にはカグリオンの2ラン、6回には敵失や犠飛、暴投で3点を加え、この回までに大量8点をリードした。本塁打を放つと、ベンチに戻った際にジャケットを着用してエスプレッソを飲む“本塁打セレブレーション”が繰り広げられ、盛り上がりを見せた。

 投げては先発したロレンゼンが5回2死まで米国打線を2安打無失点に抑える好投で試合をつくった。6回以降は米国の猛追を受けたが、リリーフ陣がリードを死守。最後は昨季、レッドソックス得72試合に登板したワイサートが6―8の9回1死から登板。2死後、ジャッジを空振り三振に仕留め、試合を締めた。

 四球は先発・ロレンゼンが与えた1個のみ。投打にわたって粘り強く戦い、史上最強軍団を振り切った。「我々には才能がある。野球ができるんだ。だから驚きはないが、これは信じられないことだ」と勝利の味をかみしめる。「我々は我慢強く、一球一球を大切に戦わなければならない。彼らはそれをやり遂げた。落ち着きを保ち、うまく対処してくれた。ピッチャー陣も、目を見張るほど素晴らしかった」とナインに最大限の賛辞を贈った。

 イタリアはブラジル、イギリスに続き、米国も撃破し3戦全勝で11日(日本時間12日)に最終戦のメキシコ戦を迎える。メキシコ戦に勝利すれば4戦全勝で文句なしで準々決勝進出が決定。仮にメキシコに敗れると、米国を含めた3チームが3勝1敗で並ぶため、失点率で1次ラウンドチームが突破が決まる。13年の第3回大会以来、3大会ぶりの1次ラウンド突破が見えてきた。「明日にはまた別の厳しい試合が控えている。さらにどんどん厳しくなっていくだろうが、我々にはその準備ができていると思う」と選手の能力に絶大な信頼を置き、運命のメキシコ戦を戦う。