契約更改を終え、会見をするオリックス・佐藤一磨(カメラ・南部 俊太)

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 オリックス・佐藤一磨投手が18日、大阪・舞洲の合宿所「青濤館」で契約更改交渉に臨み、400万円アップの900万円でサインした(金額は推定)。

 高卒育成5年目で迎えた今季は、開幕からウエスタン・リーグで好投。9試合で4勝2敗、防御率1・99の好成績を残すと、6月8日には念願の支配下昇格を果たした。翌日の巨人戦(東京ドーム)では、プロ初登板初先発。5回1安打3奪三振で相手先発・菅野との投げ合いを制し、プロ初勝利を収めた。

 身長190センチの大型左腕は、初物づくしの1年に「出だしのところがすごく良かった」と手応え。一方、最終的な1軍成績は5登板で1勝1敗、防御率5・40に終わり、「後半はすべてにおいての力不足というか、1軍のレベルに達していないと感じた」と、悔しさをにじませた。

 今オフは、右肩コンディション不良の権田に代わり、台湾で行われるウィンター・リーグ(WL)に参加することが決まった。「とにかくバッターと対峙(たいじ)して、変化球、真っすぐの精度を磨いていきたい」と、支配下2年目のシーズンに向けての成長を決意。そのうえで、「(来季は)マモさん(岸田新監督)と一緒に優勝するというのを第一目標に。数字としてはもちろん、2ケタ(勝利)を狙って、ローテに1年間いられるように」と、先発投手としての飛躍を誓った。