【DeNA】大田泰示がすがすがしい表情で引退会見 08年巨人ドラ1「また違う新たなステージに向かっていくことを決断しました
DeNAの大田泰示外野手が18日、横浜市内の球団事務所で引退会見を行った。
大田は「16年間のプロ野球選手生活を引退する決断をしましたのでご報告しにきました。16年間ありがとうございました」とあいさつ。「プロに入ってからいろんなことがありましたけど、ジャイアンツで8年やって、ファイターズに移籍して5年、ベイスターズで3年。まだまだ野球をやりたいという気持ちありますけど、プロ野球選手としてやれる環境がなければプレーできないので。そこもしっかり受け止めて、いつかは来ることなので、また違う新たなステージに向かっていくことを決断しました。今は悔いとか後悔とかはないです」と言い切った。
大田は10月1日に戦力外通告を受け、現役続行を目指していたが、NPB他球団からのオファーがなく、16年間のプロ野球人生に区切りをつけると決めた。
東海大相模で高校通算65本塁打を放ち、08年ドラフト1位で巨人入団。松井秀喜さんの背番号「55」を継承した。「ドラフト1位で入団して55番をつけさせてもらったことで、自分の中ではいろんな意味でいい経験になりました。くすぶっている中でもジャイアンツのコーチ、監督の方々には本当に熱心に指導していただいた」ともがきながらも着実に成長。17年から日本ハムに移籍すると、「ファイターズで4シーズンでレギュラーとして規定打席立てた。それは自分の中で大きなターニングポイントだった。また、栗山監督に出会い、野球を楽しむことができた」と19年に自身初のシーズン20本塁打、20年にゴールデン・グラブ賞のタイトルも獲得した。
21年オフに自由契約になると、22年からはDeNAでプレー。持ち前の明るさと躍動感あふれるプレースタイルで、すぐに横浜のファンの心をつかんだ。だが、プロ16年目の今季は開幕前に「左ハムストリング肉離れ」で離脱。故障が完治した後は2軍で70試合で打率2割6分4厘をマークしたが、同じ外野手のルーキー・度会や蝦名、梶原ら若手の台頭もあり、プロ入り後初の1軍出場なしに終わっていた。
1軍での通算成績は907試合、718安打、打率2割5分9厘、84本塁打、343打点。躍動感あふれるプレーで多くのファンを魅了し「東海大相模で慣れ親しんだ横浜スタジアムでプレーできたことは、野球人生の中でもすごく大きな1ページになりました。その中でファンの方、チームメイト皆さんが暖かく受け入れてくれて、また多大なご声援をいただいたこと、本当に感謝してます。16年間やれたのは、携わってきてくれた方々のおかげだと思うので感謝しかありません」とすがすがしい表情で語った。