山口真由氏 斎藤元彦氏再選の兵庫県知事選に「県議会とか既存のメディアも一定の反省をし得る部分ある」
元財務省官僚で信州大の山口真由特任教授(41)が18日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜前8・00)に生出演。無所属の前職・斎藤元彦氏(47)が再選された兵庫県知事選について言及した。
斎藤氏は元尼崎市長の稲村和美氏、日本維新の会を離党した前参院議員清水貴之氏ら無所属6新人を破り再選を果たした。選挙戦ではパワハラなどの疑惑告発文書問題で失職した斎藤氏への評価や、混乱した県政の立て直しなどが問われたが、斎藤氏はネット戦略を駆使して大きな流れを起こし、最終盤で形勢を逆転した。
「“メディアの分断”って言われてるアメリカに近づく予兆をこの選挙で感じました」と今回の選挙の印象を口にした山口氏。「確かにSNSの情報は不正確なものもある」と前置きしつつも「だからってこれを十把一絡げで“陰謀論”っていうふうに報じると、やっぱり既存のメディアから離れた人って戻ってこないと思うんですね」とした。
庁舎の建て替え問題などいろんな事実もあるとした上で「一方でモーニングショーは公益通報に焦点を当て続けましたけど、その既存のメディアの中にはパワハラの詳細を報じ続けたところもありますし」とテレビなど既存メディアのこれまでの報道を振り返った。
また「県議会もその公益通報の中核といえるような補助金の問題に決着がつかないままパワハラの詳細を百条委でやって、それで全会一致で不信任決議をしたっていうことに対して“議論が不十分だったんじゃないか”って思ってらっしゃる方、おそらくいると思うので」と疑問を抱いている有権者もいるのではと推察。
続けて「県議会とか既存のメディアっていうのも一定の反省をし得る部分あるのかなと思いました」と述べた。