KKT熊本県民テレビ

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いわゆる「闇バイト」をSNSで募集したとして、16歳の男子高校生と18歳の姉が逮捕された事件で、指示役とみられる暴力団の男が5日、逮捕されました。

職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団道仁会系組幹部・西村達哉容疑者(27)です。警察によりますと西村容疑者は、10月10日頃から20日にかけてSNSで「短期間で高収入、やりたい人いたら連絡ください」と投稿し、詐欺事件などで現金を引き出す受け子や出し子をSNSで募集した疑いがもたれています。

警察が、闇バイトをSNSで募集したとして1日に逮捕したた熊本市の16歳の男子高校生と18歳の飲食店従業員の姉のスマートフォンなどを調べるなど捜査を進める中で西村容疑者が浮上しました。西村容疑者は、闇バイトを勧誘するグループのリーダー的な立場だったとみられ、やりとりには秘匿性が高いメッセージアプリを使っていたということです。

警察は、今後の捜査に支障があるとして西村容疑者の認否を明らかにしていません。警察は、西村容疑者と高校生らの間には他にも関わった人物がいるとみて捜査を進めています。

職業安定法では、有害な仕事に就かせる目的で労働者の募集などを行うことを禁止しています。警察によりますと、「闇バイト」を募集した人物を職業安定法違反の疑いで逮捕したのは、熊本県内では1日に逮捕されたきょうだいに続き2件目だということです。