おにぎりブームを支える高級具材と専門店
令和の米騒動によるお米価格の高止まりをあざ笑うかのように、1個500円、700円のおにぎりが売れている。まさに「令和のおにぎりブーム」だ。ブームの最初は昭和53年のセブン-イレブン「手巻おにぎりシーチキンマヨネーズ」のヒットがきっかけらしい。令和のブームは、東京・大塚の老舗「おにぎりぼんご」の具材はみ出しおにぎりがSNSで火を付けた。
▼近年のブームを支える一つ目の理由はおにぎり専門店の出現。全国で2000店以上あると言われ、個人店ながら安定した売上を保っている。二つ目の理由はいくらやウニ、トリュフ、和牛などの高級具材や、有機米、有機野菜など自然派おにぎりの開発。これがSNSで拡散された。
▼ちなみに日本おにぎり協会によれば、おにぎりとおむすびの違いは、諸説あるが地域などによって呼び方が変わることが大きく関係していると言う。
▼具材の多様化が進み、物価高騰などの要因で大きく変化しているおにぎり市場。スーパーの惣菜コーナーに並ぶ定番100円おにぎりはいつのまにか消えた。グルメ化が進んでも梅干やおかかに勝るおにぎりはない。