東京株式（前引け）＝続落、円安進行も上値重い展開
きょう前場の東京株式市場は売り買い交錯で、日経平均は前日終値近辺でもみ合う展開となった。朝方は円安を追い風に高く推移する場面もあったが、前場取引後半になると売りが徐々に優勢となりマイナス圏に沈んでいる。下げ幅は限定的ながら前場の安値圏で着地している。半導体関連株に売られる銘柄が多くなったが、外国為替市場での急速な円安進行を背景に自動車株が買われ全体指数を押し上げている。日経平均は安くなったものの、ＴＯＰＩＸはわずかながら上昇して前場の取引を終えている。２７日に衆院選を控え、政局不安を背景に様子見ムードが強く、売買代金も盛り上がりを欠いている。
個別ではディスコ<6146.T>やレーザーテック<6920.T>など半導体製造装置関連株が安く、三菱重工業<7011.T>も冴えない。ファーストリテイリング<9983.T>、リクルートホールディングス<6098.T>なども軟調。楽天グループ<4755.T>も売りに押された。コメリ<8218.T>、エラン<6099.T>などが大幅安となった。半面、きょう新規上場した東京地下鉄<9023.T>が公開価格を大きく上回る水準で初値を形成し、その後も上値を指向しており売買代金も群を抜いている。トヨタ自動車<7203.T>が上値を伸ばし、ルネサスエレクトロニクス<6723.T>もしっかり。ＳＨＩＦＴ<3697.T>が大きく買われた。このほかコニカミノルタ<4902.T>が急騰、ブックオフグループホールディングス<9278.T>も大幅高、東京建物<8804.T>の上げ足も目立つ。
出所：MINKABU PRESS
