トランプ氏「私は体外受精の父」、女性限定イベントで発言

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Gram Slattery

[ワシントン 16日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補トランプ前大統領は16日、女性有権者向けのタウンホールで「私は体外受精(IVF)の父」だと発言した。生殖に関する問題で信頼できる候補だと自身を印象付ける狙いがある。

激戦州ジョージアで開催されたFOXニュース主催の女性限定イベントで「IVFについて話したい。私はIVFの父であるため、この質問を聞きたい」と語りかけた。

不妊治療が制限される可能性を懸念する女性がいることを聞いたトランプ氏は、一部の保守的な共和党員が体外受精を支持していないにもかかわらず、同党は体外受精を支持しているとアピールした。

上院共和党は、体外受精へのアクセス保護に向けた民主党主導の法案をここ数カ月で2回阻止。一部の共和党議員はアクセスは危険にさらされていないため、法律は不要だと主張している。

トランプ陣営の広報担当者カロリン・リービット氏は、トランプ氏の「体外受精の父」発言をジョークだと説明。「彼が女性と家族のための不妊治療へのアクセス普及を強く支持していることから、熱心に答えている際に冗談で言ったものだ」と述べた。

一方、民主党候補ハリス副大統領はトランプ氏の発言について記者団から尋ねられると、「彼の言葉の選択に惑わされてはならない」と指摘。「実際のところ、彼の行動はこの問題に関して米国の女性や家族にとって非常に有害だ」と語った。

今週発表されたロイター/イプソスの世論調査によると、有権者登録をしている女性の49%がハリス氏を支持しており、40%のトランプ氏を上回っている。