通常1つの三脚には1つのカメラしか取り付けることができませんが、メインで使うカメラとは別にカメラをサブとして使いたい場合など、同時に1つの三脚に固定したいこともあります。GIGAZINE編集部ではカメラレビューなどで2台のカメラを比較しながら撮影したいというケースがあるため、カメラアクセサリーメーカー・スリックの「プレートIII」を導入することにしました。

プレートIII | ケンコー・トキナー

https://www.kenko-tokina.co.jp/slik/accessories/set/plate3.html

プレートIIIのパッケージはこんな感じで、非常にシンプル。



プレートIII本体と取扱説明書が一緒に、袋に梱包されていました。



プレートIIIの本体が以下。サイズは長さ330mm×幅40mm×高さ22mmです。



上から見たところ。両端にU1/4インチのアクセサリ用メネジ、U1/4インチのカメラネジが2つ。カメラネジの間にはU1/4インチの三脚取り付けネジの穴があります。三脚取り付けネジの位置は左端から約19cm・右端から約14cmと、プレートIIIの中央から少しずれた場所にあります。



横から見たところ。2つのカメラネジは左右に動かせるようになっており、ダイヤル状のカメラネジツマミがついています。左右のカメラネジは可動範囲が異なり、画像左側のカメラネジは約10cm、右側のカメラネジは約5cmの範囲で動かすことができます。また、三脚取り付けネジにもダイヤル状の締め付けツマミがついています。



カメラネジがあるカメラ台の部分には、すべり止めのゴムが貼られています。また、カメラネジにはキャップがついており、カバンなどに収納する時に取り付けることでカメラネジが他のものを傷つけないようになっていました。



側面はこんな感じ。プレートIIIはカメラアクセサリーメーカーのアルカスイスのパーツに互換性があり、挟み込みで素早い脱着を可能にするための溝が下部についています。



三脚取り付けネジはこんな感じ。



裏側を見たところ。U1/4インチのアクセサリ用メネジが7カ所、U3/8インチのアクセサリ用メネジが5カ所あり、交互に設けられています。



「MADE IN THAILAND」のシールが貼られていました。



重量は実測で534g。金属製でしっかりした作りで、手に持つとずっしりとした重量感があります。



実際に三脚の雲台に取り付けてみたところ。三脚取り付けネジが中央からずれているので、重量バランスを調整しながら取り付ける必要があります。



締め付けツマミのネジを利用して取り付ける場合は、プレートIIIの長手側を三脚の脚の上に向けることで全体が安定します。もちろん搭載するカメラの大きさや位置によって重心が変わるので注意。



パナソニックのミラーレス一眼であるGH7を取り付けてみました。カメラネジツマミがダイヤル状なので回しやすく、プレートIIIを三脚に取り付けてからでもカメラを取り付けやすいと感じました。また、すべり止めがあるのでネジを締めればしっかりと固定されます。



反対側にはゴリラポッドリグとスマートフォンホルダーを使って、iPhone 16 Proを固定してみました。



取り付け完了した様子が以下。2つのカメラを取り付けていますが、プレートIIIがかなりしっかりした作りになっているので、ネジをしっかり締めれば安定感は十分あります。ただし、装着したカメラも含めるとかなりの質量になるので、プレートIIIを支える三脚もしっかりした作りのものが望ましいといえます。



そして、プレートIIIを使えば、こんな感じでGH7とiPhoneで同じ被写体を同ポイントから同時に撮影することが可能です。ただし、2つのカメラネジは約11cm〜約26cmの距離があり、近距離〜中距離のものを撮影する場合は被写体との角度にわずかな差が生まれるので注意が必要です。



スリックのプレートIIIはAmazon.co.jpで購入可能。価格は税込1万6500円です。

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