Pixel vs. Galaxy：私に合うAndroidスマホはどっち？
スマートフォンを大きく2つに分ける鍵は、まずOS。Apple（アップル）のiOSを搭載したiPhoneか、Google（グーグル）のAndroidをベースにしたAndroid端末か。後者のAndroid派の人にとって今メジャーなスマホになるのは、GoogleのPixelシリーズかSamsung（サムスン）のGalaxyシリーズです。
もちろんAndroidスマホは、OnePlus、モトローラ、Nothingと他にもたくさんあります。が、やっぱり最初に頭に浮かぶ有名どころはPixelとGalaxy。
今日はこの、PixelとGalaxyどっちが自分に向いているのかな？のお話。個別モデルのスペックではなく、大きな使い方で比較してみました。（比較は最新OSのAndroid 15/ One UI 7リリース前です）
インターフェースとカスタマイズ
ホーム画面やアプリドロワーといった基本はほぼ同じです。サムスンが独自OSのOne UIを上乗せしているといっても、やはりAndroidはAndroidなのでね。
ウィジェットや壁紙のカスタマイズも同じ。画面のグリッド（アプリを並べる感覚）の調整も、ジェスチャー機能も両者とも対応。検索機能の一部であるGoogle Discoverもホーム画面の左ワイプでクイックアクセスが可能。フォルダーでのアプリ整理、画面の縦横回転、通知のバッジなども同じ。
が、いくつか異なるところもあって…。
まずPixelには、一目でぱっと確認できる自前のカスタマイズホーム画面ウィジェットがあります。天気、カレンダー、イベントなどが設定可能。また、最近使ったアプリをベースにアプリドロワーやホーム画面でおすすめアプリの表示もあり。
一方でGalaxyは、ホーム画面からGoogle検索バーを削除してしまうことができます。また、ビルトイン（買ったときから入っているもの）ウィジェットのオプションも多く、カレンダーに当日までのカウントダウンや、メモリや容量の使用量などが設定可能。
また、お気に入りアプリを使いやすくするため画面横からポップアップしたパネルにまとめておける「Edge Panel」という機能もあります。このEdge PanelがGalaxyユーザーには好評で、理由は自分の使い勝手に合わせてカスタマイズできる幅が広いから。テキストの文字やフォントの自由度が高いのもGalaxy。
シンプルめが好きな人はPixel。選べるオプションと機能が多い方がいい人はGalaxy。
ビルトインアプリと機能
Googleが提供するアプリは、Gメール・Google Chrome・Googleマップ・Googleドキュメント・YouTubeと毎日使う人も少なくないはず。が、そのどれも、もちろんGalaxy端末でも使うことができます。iOSでだって使えるんだもん、当然ですよね。
Googleアプリが主の人は、逆にGalaxyにあるサムスンの独自アプリ（Samsung Healthをはじめ、ネットブラウザやカレンダーなど）は削除してしまえばすっきり。Galaxyでの不要アプリ削除は、たとえSamsungアプリであっても簡単にできます（ただ、一部削除できないマストアプリもあり）。
PixelはPixelで、Pixel端末でのみ使える機能があります。たとえば、スパムコールをブロックして通話機能をサポートするCall Screenや、スクリーンショットの情報をまとめてアシストしてくれるPixel Screeenshotsアプリ、文字起こし機能のPixel Recorderなど（機能によっては一部のPixelモデルでのみ対応）。まぁ、サムスンにも文字起こし系はVoice Recorderアプリってのがありますけれど。
日常的に便利なのはGalaxyの音量調整。Galaxyはアプリごとに個別に音量調整ができ、これはPixelにはない仕様です。また、設定画面からモードやルーティン設定ができ、自動化しやすいのも使い勝手としては上々。Samsung DeXという、キーボードとモニターでデスクトップOS的に使える機能が重宝する人いるはず。
パソコンやスマートウォッチ、タブレットなど、サムスンエコシステム派の人はGalaxy。Googleが主の人はPixel。
Andoird端末である以上、OSアップデートの根幹にいるのはGoogleです。ゆえに、OSメジャーアップデート、パッチ配布など、最初に配布されるのは常にPixel。Galaxyは、そこからOne UIを上乗せしてからのリリースになるので、どうしても少し遅れます。
OS視点で考えると、なにより早いアップデートを望むならPixel。
AI機能
今年以降のスマホは、AI機能にも注目すべき。機能発表と同時に話題となったかこって検索（Circle to Search）がいち早く使えたのはGalaxy S24でした。Pixelよりも早かった！
Pixelはハードではなくソフトのがんばりによる画像のよさに定評があります。暗所撮影のNight Sight、画像の背景の写り込みを消すMagic Eraser（消しゴムマジック）、そのオーディオ版のAudio Magic Eraseなど、評判の機能は多くあります。これらに加えAI機能で、流れている曲を特定するNow Playingや、Gemini AIもあります。
サムスンのAIはGalaxy AI。メモやWebページ、ドキュメントの要約、翻訳、スケッチの本格アート化など、こちらもAIができるタスクは多々あります。
アプリとAI機能で被っているものが多いですが、PixelとGalaxy間でも同じ機能は多々あります。これは、サムスンスマホで使うAI機能のベースに、Googleが開発するAI、Geminiがいるからです。
まだまだこれからのAIですが、スマホでの撮影・編集画像の優先順位が高いならPixelです。
