アルゼンチンの英雄とのエピソードを語ったトッティ。(C)Getty Images

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 ローマの伝説の元主将は、故ディエゴ・マラドーナに計り知れない敬意を抱いている。

 フランチェスコ・トッティはかつて、ローマの本拠地オリンピコで開催されたチャリティーマッチで、マラドーナからキャプテンマークを渡されかけたが断った。

 イタリア紙『Gazztta dello Sport』によると、トッティは『Betsson Sport』で「自分にとって彼はサッカーの歴史だ。彼はサッカーそのものだった。オリンピコだったとはいえ、自分にとっては彼が腕章を巻くことが大事だった。自分には彼が世界ナンバーワンだったんだ」と話している。

「ディエゴは(リオネル・)メッシより上だった。私と彼なら? トッティだなんて言ったらふざけている」

 当然、トッティが思い描く理想の選手像にはマラドーナが含まれる。そして、自分の“目”も、だ。

「クリスチアーノ・ロナウドの右足、マラドーナの左足、(ルカ・)トーニのヘディング、怪物ロナウド(元ブラジル代表)のスピード、メッシのドリブル、ジュード・ベリンガムのフィジカル、そして私のプレービジョンだね」
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 一方、愛するローマひと筋でキャリアを終えたトッティは、「今のセリエAでは自分のようなユニームとの絆を持つ選手がいない」とも話している。それだけに、先日ローマで解任の憂き目に遭ったダニエレ・デ・ロッシ前監督については「素晴らしい人物」と語った。

「素晴らしい心の持ち主で友人だ。私が愛しているようにローマを愛している」

 ナポリで英雄として永遠に愛され続けているマラドーナ、ローマのレジェンドとしてリスペクトされるトッティやデ・ロッシ、彼らのような存在は今後現れるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部