Image: 三浦一紀 - Generated with DALL·E 3

79年経っても爆発する恐怖。

戦時中、神風特攻隊出撃の基地として米軍の爆撃を浴びた宮崎空港。その地下に眠る不発弾が何かのはずみで爆発した件は、アメリカでも地味ながら報じられています。

日本で2023年度に処理された不発弾、41トン

NBCは次のように伝えています。

戦後も日本各地には数百トン分もの不発弾が埋まっており、工事現場から見つかるケースもある。

ロイターが伝えた自衛隊の話によれば、2023年度に処理された不発弾は計2,348個。その重量は41トン。

昨年は英国でも第2次世界大戦時の爆弾が不時爆発を起こす事故があったばかりだ。

そ、そんなに埋まっていたとは…! 

思わず足元を見てしまう数値ですが、いやいやどうして。イタリアの年間6万個、ドイツの年間2,000トンに比べりゃ遥かにマシな数字と言えそうです。

イギリスの不発弾事情

イギリスでも不発弾は悩みの種でありまして、処理される不発弾は年間数千個にもおよびます。何年か前には1,000kgの爆弾(宮崎空港のは227kg)が駅周辺で見つかって、住民多数が避難する騒動がありました。400トンの砂を被せて爆発処理したときの映像を見ると、あまりの規模に正直ビビります。

前に騒がれたチェコのサーバー部屋に転がってる不発弾の話は結局投稿した本人がフェイクであることを認めましたが、あんな荒唐無稽な話が信じられるほど、不発弾の恐怖はみんなの潜在意識にあります。

不発弾は時間が経つほど敏感になる

最近発表された真面目な科学論文によれば、2回の世界大戦が残した不発弾は、土に還るどころか、金属の劣化が進むにつれ外部刺激に敏感になっていて、ちょっとした刺激でも爆発するヤバい状態なのだとか。

爆弾に金づちを振り落としたら手が吹っ飛んでしまうので、論文では爆弾に鉄ついを自由落下させて落高と爆発するかどうかを見るテスト(落つい感度試験と呼ぶ)を旧ドイツ軍が残した不発弾でやってみたんですが、衝撃感度は爆弾投下時よりだいぶ高まっていました。

不発弾は、振動はもちろん、熱でも爆発するのだそう。秋になっても猛暑続きの昨今、不安は尽きません。

Sources: NBC News

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