バーレーン戦のスタメン11人を予想【画像:FOOTBALL ZONE】

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現地時間10日にW杯最終予選バーレーンとのアウェー戦を迎える

 森保一監督が率いる日本代表は現地時間9月10日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第2戦でバーレーンと戦う。

 「絞れない選手層の厚さになっています」と、MF堂安律が前日取材で明かすほど予想が難しいが、2連勝を懸けたアウェー戦は一体どんな11人で日本は挑むのか。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也)

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 今回は快勝した5日のホーム中国戦(埼玉スタジアム/7-0)で採用した3バックの継続を前提に考察。この場合、守備陣は変化がないと予想する。GKは鈴木彩艶、最終ライン3枚も左から町田浩樹、谷口彰悟、板倉滉と同じ陣容を推す。連係面でも過不足なく、かつより攻撃の圧を強めてくるバーレーン相手に、無理に手を加える必要はないだろう。

 ボランチ2枚は遠藤航と田中碧を想定。中国戦でフル出場した守田英正に代わり前日会見で具体的なイメージを語った田中の先発を予想する。晴れやかな表情で前日練習後の取材に現れた田中は「個人として自分がもっともっと上に行くためにもっとやらなきゃいけないことがある」と自身の決意を話した。相手のロングボールに「どれだけ跳ね返せるか、拾えるかっていうのは大事」と田中が語るように、強固なデュエルで遠藤とタッグを組み相手の攻撃の芽を摘むことが求められる。当日に26歳の誕生日を迎えることもあり、隙あらば“バースデーゴール”も狙っているはずだ。

 ウイングバックには右に堂安律、左は前田大然の2人に期待したい。堂安は中国戦で久保建英と機を見て入れ替わり、何度もチャンスを作り出した。大量7ゴールと爆発したなかで得点のなかった“10番”が、より意欲をギラつかせバーレーン戦に挑んでくれるはずだ。また、同ポジションの伊東純也は中国戦で1ゴール1アシストしているが、バーレーンの暑さ厳しい環境で、途中出場から相手に追い打ちをかける使い方もできる。

 前田は所属するスコットランド1部セルティックで今季すでに3得点。好調を維持しつつ代表入りし、中国戦では逆サイドのウイングバックに入っていた伊東のクロスに合わせてネットを揺らした。積極的に縦へ仕掛ける姿勢を見せており、守備の面でプレスバックの早さは森保ジャパン内でもトップレベル。バーレーン戦ではロングボールを“蹴らせない”守備も重要になってくるが、その役割を十二分に果たせる選手だ。

 一番予想が難しい前線2シャドーには、ゲームを作り中継役にもなれる久保建英を軸に考える。中国戦でもフル出場しているが、堂安とポジションチェンジしながら上手く日本の攻撃を活性化。久保本人も「楽しかった」と充実感を感じているだけに、上昇気流に乗る久保に再び懸ける可能性はありそうだ。その相方には新たなチャレンジとして三笘薫も1つの案だ。「中でもプレーできると思っている」と本人も語っており、シャドーに入る可能性を否定しなかった。また左の前田とポジションチェンジして仕掛けることもできる利点も生まれるため、新たな形としてチャレンジしてみてもいいだろう。

 最前線には、中国戦でゴールを奪えなかった鬱憤を晴らすべく上田綺世を連続起用してみてはどうか。小川も十分存在感を示しており、出番のなかった細谷真大も去年のU-23アジアカップでバーレーンと戦った経験も持つ。だが上田はボールを引き出す動きで中国戦の起点にもなった。今年1月のアジアカップでも同じバーレーン相手にゴールを決めており「悪いイメージはない」と自負するストライカーが、待ちに待ったゴールを狙う。(FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko)