「全盛期のジダンを彷彿」元日本代表に止まぬ賛辞 槙野氏も唸った“25m超ボレー弾”
7月の月間ベストゴールに稲垣祥のボレー弾が選出される
Jリーグは8月13日、7月の月間ベストゴールの受賞者を各カテゴリーで発表。
J1では元日本代表MF稲垣祥(名古屋グランパス)のダイレクトボレーの一撃が選ばれ「ボレーショットの傑作」「全盛期のジダンを彷彿」と再度注目を集めている。
32歳を迎えた稲垣は、日本体育大学より2014年にヴァンフォーレ甲府に加入。17年よりサンフレッチェ広島に渡り、20年からは名古屋に完全移籍。現チームで5シーズン目を迎えている。
今シーズンはここまで24試合に出場し4ゴールをマーク。なかでも7月20日のJ1リーグ第24節ヴィッセル神戸戦(3-3)で披露した、コーナーキックを直接ボレーで叩き込むゴールは大きな話題となった。
後半9分、ペナルティーエリアの外で待機していた稲垣の元へ左コーナーキックのボールが飛んでくる。ゴールまで25メートルを超える距離があったなかで左足をダイレクトで振り抜き、ゴールネット左上まで綺麗な弾道を描いた。
当時も「逆足でこれはえぐい」「これは本当に凄い」「Jリーグの歴史に残るスーパーゴール」「プスカシュ賞レベル」と大きな反響を呼んだなか、今回7月の月間ベストゴール受賞に至った。
選考委員の元日本代表DF槙野智章氏は「見事。あのシュートを打てる選手はプロでもなかなかいない。彼の武器でもあるミドルシュートで素晴らしいゴール。コーナーキックもデザインされており、左足で決めていて素晴らしいゴールだった」とチームで作ったゴールを絶賛。サッカーライター北條聡氏も「ボレーショットの傑作」と称えている。
またJFA(日本サッカー協会)技術委員からは「動体視力の良さ、蹴った瞬間に落下地点を見極めている。全盛期のジダンを彷彿とさせる」といった称賛の言葉が届く。2021年にはA代表も経験しモンゴル戦にて初ゴールを記録している稲垣。今後も得意のミドルが炸裂するのか。さらなる注目が集まる。
受賞した稲垣のコメントは以下のとおり。
「今回、月間ベストゴールを受賞することができ、とても嬉しく思います。右足で狙っていましたが、ボールが左足で打つ位置に来たので、直前まで打とうか迷っていました。ただ、来たボール自体は得意なボールだったので、ピンポイントでコースを狙うというよりは、とにかく枠に入れることを考え、しっかりミートすることを心掛けました。シュートそのものも気持ち良いゴールでしたが、チームにとっても大きな意味のあるゴールになり、嬉しかったです」(FOOTBALL ZONE編集部)