過去10頭全てが馬券圏外!? 遅咲きの期待馬がハーツクライ産駒の鬼門・札幌記念に挑む
今年のAJCC覇者のチャックネイト(セ6、美浦・堀宣行厩舎)が、札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)で重賞2勝目を狙う。
チャックネイトは父ハーツクライ、母ゴジップガール、母の父Dynaformerの血統。母は09年の米G1・アメリカンオークスの勝ち馬。半兄でディープインパクト産駒のサトノディードもオープンまで出世している。
ここまで17戦5勝。デビューから安定して走れてはいたが、決して順風満帆ではなかった。一昨年は喉の手術、昨年は気性面を考慮しての去勢手術。何度も休養を挟みながら、出世の階段を上がってきた。昨年10月の六社Sを制してオープン入り。アルゼンチン共和国杯の3着を挟み、今年のAJCCで重賞ウイナーの仲間入りを果たした。その後は天皇賞(春)が14着、函館記念が6着と結果が出ていないが、前者はGIだったので致し方なし。後者もトップハンデタイの58.5kgを背負っていた上、勝負所でスムーズさを欠いたので、決して力負けではない。
ハーツクライ産駒はこれまで延べ10頭が札幌記念に参戦しているが、16年のヌーヴォレコルト、20年のポンデザール、23年のダノンベルーガの4着が最高着順。錚々たるメンツが挑みながら、勝利はおろか、馬券圏内にも手が届いていないのだ。チャックネイトは血のジンクスを克服できるか。並み居る強豪を撃破し、重賞2勝目となることを期待したい。