ザスパ群馬のサポーター【写真:Getty Images】

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群馬DF城和隼颯が山形へ完全移籍

 J2最下位のザスパ群馬は8月13日、DF城和隼颯が同じJ2のモンテディオ山形へ完全移籍することを発表。

 シーズン中のキャプテン流出が反響を呼んでいる。

 現在25歳の城和は、身長187センチのDF。2021年に群馬に加入し、キャプテンを務める4年目の今季はここまでリーグ戦26試合、ルヴァンカップ1試合に出場していた。

 そのなかで、リーグ12位の山形への移籍が決定。城和はクラブを通じ、「この状況、立場での移籍でたくさんの意見があることは理解しています。それでも全てを受け入れて前に進み続ける覚悟を持ってこの決断に至りました」とコメント。クラブやファン・サポーターに対して感謝の言葉を述べた。

「僕がサッカー選手としての道を歩むことができているのはザスパ群馬というクラブのおかげです。就職活動を終え、大学4年生の夏からリーグ戦に出場し始めた自分に、熱心に声をかけてくださったあの瞬間から僕のプロサッカー選手人生は始まりました。本当に感謝という言葉では表現しきれないものがあります。その恩を結果で、ピッチで、表現することができなかったのは自分の力不足であり、申し訳ないと思っています。それでもどんな時でも応援してくださったサポーターの皆様、厳しい意見も全てが僕の原動力となっていました。この3年半で群馬がとても大切な場所になりました。ありがとうございました」

 シーズン中のキャプテン流出を受け、クラブの赤堀洋代表取締役社長が声明を発表した。

「7月の中断期間を経て『これから』というタイミングでの今回の移籍に私自身も戸惑い、非常に残念に思っております。城和選手にオファーがあったと聞いたのは、清水戦翌日の11日(日)で、クラブとしても突然の出来事でした。キャプテンであり、ディフェンスの要、そして新卒でザスパを選んでくれた生え抜き選手でもある城和選手がシーズン途中にチームを抜けることがあってはならないと、クラブとしてあらゆる手段を講じて最大限慰留に努めました。しかしながら、最終的には城和選手本人の意志を尊重して、苦渋の決断ではありますが送り出すことといたしました。

 ファン、サポーターの皆様へ。チームにとって欠かせないキャプテンの離脱という、残念なお知らせをしなければならない事を深くお詫び申し上げます。しかしながらチームは目標である『J2残留』に向け、残るリーグ戦12試合を最後まで一丸となって諦めずに戦います。そして皆様の応援こそが、選手一人ひとりに勇気を与え、チームにとって力強い後押しになります。群馬のプライドを賭けて必死に戦う選手、監督、スタッフに、引き続きどうか温かいご声援のほど何卒よろしくお願いいたします」

 SNS上では、ファンから「このタイミングか」「メンタルやられる」「えっ……」など戸惑いの声が上がっている。(FOOTBALL ZONE編集部)