60代はシニア用より「最新スマホ」を選んで。覚えておきたい基本操作も紹介
「スマホはほぼ通話機能しか使っていない」「『iPhone』と『Android』の違いってそもそもなに?」「スマホはボタンがないからなんだか使いにくい」など、じつは気になるけど人に聞けない、スマホの悩み。ここでは、スマホ活用アドバイザーの増田由紀さんに、60代以降世代のスマホがもっと楽しくなるコツや、知っておくと便利な基本操作などを教えてもらいました。
Q.持ってはいるけど、使いこなせていない気がします
A.便利な道具として暮らしのなかに溶け込ませて
「スマホを使いこなすために、専門的なことを知らなきゃいけないと思われる方がいますが、毎日の暮らしになじませて使えばいいので、難しく考える必要はありません」と話すのは、スマホ活用アドバイザーの増田由紀さん。
「たとえば、スマホで時間が計れることは知っていても、キッチンタイマーにする発想がなかったりします。でも、パスタをゆでるときに『10分たったら教えて』とスマホに話しかければいいんです」(増田さん、以下同)
確かに、それなら気楽そうです。
「電話、カメラ、目覚まし時計はもちろん、メモやカレンダーにもなります。このテレビ番組を観ようとか、この日には花を買おうとか、自分との約束をスマホに入れておくのもおすすめです。よき相棒として活用しましょう」
Q.シニアにおすすめのスマホの機種はありますか?
A.シニア用ではなく、なるべく新しいものが◎
どうしても人に質問することが多くなってしまうシニア世代。スマホ選びで大切なのは、スマホのことを聞ける人と同じ機種にしておくこと。そして、古すぎないことです。
「よくお子さんが使っていたスマホをもらっている人がいますが、あまりおすすめしません。反応が悪かったり、トラブルが起きがち。最新ではなくてもいいので、現行品にしましょう。また、シニア向けのスマホは、若い人に聞いても使い方がわからないことが多いので、避けた方がいいでしょう」
●AndroidとiPhoneそれぞれの特徴
セキュリティの高さや、機種の選択肢の幅などそれぞれ特徴があります。
Android(写真左)はGoogle社の提供するプログラムを使っているスマートフォン。製造する会社は複数あるため、さまざまな機種があり、選択肢の幅が広いです。
一方、iphone(写真右)はApple社が開発・販売しているスマートフォン。利用者が多いので、使い方を人に聞きやすく、セキュリティも高いと言われています。
Q.操作の方法がわからないことが多いです
A.基本の指の動作だけ覚えましょう
物理的なボタンがないので、使いにくいと感じる人も多いスマホですが、基本操作は4つだけ。名前を覚える必要はないので、「タップ」「スワイプ」「ピンチアウト」「ピンチイン」の動きをマスターしましょう。
「タップ(押す)がうまくできないという方は、もしかしたら、指でギュッと画面を強く押してしまっているのかもしれません。“ゴマを指につけるイメージ”で、画面に軽く触れてから離します」
慣れたら簡単なので、何度かやってみてコツをつかみましょう。
●タップ
スマホ操作で、もっともよく使う基本の動作。指先で軽く1回画面を押して、すぐに離す。アプリを起動するときなどに使う。
●スワイプ
指先で画面に触れたまま、上下左右いずれかの方向にスライドさせる。電話を取るときや、写真を次々と見るときなどに使う。
●ピンチアウト
地図や写真を拡大したいときに使う。2本指(どの指でもOK)で画面に触れたまま、指先の間隔を広げる。
●ピンチイン
ピンチアウトと逆の動き。2本の指の間隔を狭くする。地図を広域にしたり、拡大した写真を元のサイズにするときに使う。