ソシエダ・久保建英(左)とマルティン・スビメンディ【写真:Getty Images】

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リバプールはスペイン代表MFスビメンディに白羽の矢

 イングランド1部プレミアリーグのリバプールは今夏の移籍市場で、日本代表MF遠藤航に代わるレギュラーとして長期的に考えられる守備的MFの獲得を最優先事項としている。

 そのなかで強い関心を示されているのが、スペイン1部ラ・リーガのレアル・ソシエダに所属するスペイン代表MFマルティン・スビメンディだ。本人は移籍を望んでいるとされるが、ソシエダは全力で慰留に努めているという。英メディア「TBR Football」はソシエダのイマノル・アルグアシル監督が引き留めるためにしていることを伝えた。

 今夏ドイツで開催されたEURO(欧州選手権)2024の優勝メンバーとなったスビメンディは、リバプールのアルネ・スロット新監督が強く獲得を望んでいると伝えられている。しかし、日本代表MF久保建英が所属するソシエダはすでにDFロビン・ル・ノルマンをアトレティコ・マドリードに放出しており、MFミケル・メリーノもイングランド1部アーセナル移籍が近いとされる。そのため、これ以上の主力流出はなんとしても阻止したい考えだという。

 英紙「デイリー・メール」のルイス・スティーレ記者は、「ソシエダはスビメンディをクラブに残留させるために、あらゆる手を尽くしている。監督はほぼ毎日、彼に残留するようにミーティングの機会を設けている。彼はプレゼンテーションを行い『マルティン、君はここでの生活を愛しているだろう! バスク地方の山々を見てみろよ。それにサン・セバスチャンには最高の食べ物もある』と言い、それらがリバプールで得られるかを、繰り返し尋ねているんだ」と、イマノル監督の説得材料を明かした。

 一方のスロット監督は、リバプールにとってスビメンディは完璧な6番の選手だという認識であり、その思いはEURO2024で強くなったという。25歳は大会を通じて140分のプレーにとどまったが、決勝ではMFロドリが負傷交代を強いられたあと、大会の最高の守備的MFの穴を完璧に埋めた。

 記事では、「スビメンディは大会を通じてパスをほとんどミスしなかった。成功率は97.5%であり、これはスロット監督を最も惹き付けている。リバプールはすでにたくさんの技術的に優れた選手たちがチームにいるが、中盤にメトロノームのように正確にパスを刻める選手はいない。アレクシス・マック・アリスター、遠藤航の強みは別のところにある」と言及。さらに、「スロット監督はリバプールについて、ダイレクトにプレーする回数を減らそうとしており、パスを捌ける6番の補強が不可欠に見える。スビメンディは、その役割を担う最有力候補と見られている」と、リバプールにとってもスビメンディが譲れない存在だと主張していた。(FOOTBALL ZONE編集部)