19年のレパードSを制したハヤヤッコ(19年8月撮影、ユーザー提供:モエロウエクラさん)

写真拡大

 ここ数年、白毛が大舞台で活躍することは日常になりつつある。しかし、JRAでの重賞初制覇は僅かに5年前のことだった。その馬とはソダシ…ではなく、今も現役で活躍しているハヤヤッコ。19年のレパードSを10番人気で制し、白毛の歴史に新たな1ページを刻んだのだ。

 ハヤヤッコは父キングカメハメハ、母マシュマロ、母の父クロフネの血統。祖母は白毛一族の祖として知られるシラユキヒメ。ソダシやママコチャはいとこ、メイケイエールはいとこの子どもにあたる。

 2歳のデビュー当初は芝を走っていたが、4戦目からダートに切り替えると軌道に乗った。そして格上挑戦したレパードSで10番人気の低評価も何のその、後方から豪快に差し切り。白毛では伯母のユキチャンに続いて2頭目の重賞勝ち馬、そしてJRAのレースに限れば初のタイトルホルダーに上り詰めたのだった。

 その後もハヤヤッコは4歳時にブラジルC、5歳時にスレイプニルSを制するなど、ダート中距離路線で活躍した。そして6歳時には芝に再転向し、函館記念で白毛馬では初となる芝ダート両方でのJRA重賞制覇を達成。個性派として絶大な人気を集めている。

 近2走は2桁着順に終わっているが、条件次第ではまだまだやれるはず。8歳の白毛馬が、再びウイナーズサークルで祝福される日を心待ちにしたい。