下着を“透視させない”技術革新 女子バレー日本が着用するユニに世界関心「盗撮防止をする生地が選手を守る」【パリ五輪】

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パリ五輪に挑む日本。そのパフォーマンスを支えるアイテムが話題となっている。(C)Getty Images

 パリ五輪の開幕まで約2週間。日本をはじめとする各国選手たちの活躍に期待が高まる中、選手たちをサポートする“アイテム”にも注目を注がれている。

 今、とりわけ世界的な関心を集めているのが、バレーボール女子日本代表が着用するユニフォームだ。ミズノ社製の今回の一着は「赤外線防透け」の特長を完備。この赤外線を吸収するという生地の採用により、撮影機器の高性能化に伴う盗撮被害の減少が見込まれている。

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 近年、ユニフォーム姿の選手たちを性的な意図を持って盗撮した画像がSNSで拡散されるなど、女性アスリートの盗撮被害が問題化。福岡県では、今年3月に施行された「改正県性暴力根絶条例」で都道府県の規定としては、初となるアスリートへの盗撮を「性暴力」と定義した。

 そうした被害に歯止めをかけていく上でも、今大会で日本女子バレーボール代表が採用するユニフォームは画期的と言える。ゆえに国際的にも注目を集めている。英紙『Independent』は日本の最新技術が盛り込まれたユニフォームについて「違法な盗撮被害を阻止するために考案された。まさに革新的」と絶賛し、「アスリートを守り、競技に集中できるようにする」というミズノ社のPRを伝えている。

 また、スポーツ分野外からも開発チームの技術力に称賛の声が寄せられている。米専門サイト『RF Globalnet』のジョン・ワンセア記者は「盗撮を防止するための生地が、選手のプライベートを守る」と銘打った記事で「日本のスポーツ用品メーカーであるミズノのおかげで、女性アスリートの下着や身体がポルノサイトに流出するという事態は回避できるだろう。これは素晴らしいことだ」と称賛。次のような持論を展開している。

「テクノロジーの活用は大会の成功に必要不可欠だ。こうした技術の進化は世界中のアスリート、観客、視聴者に没入感のあるシームレスな体験を提供するのに役立つだろう。そして、日本の女子アスリートたちに、何よりも安心感を与えてくれるに違いない」

 スポーツウェアとして必要なストレッチ性などの基本性能を備えている今回の一着。アスリートファーストな工夫が凝らされたことで、世界的な評価を高め続けている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]