▲競馬メディアなどで活躍を続ける細江純子さん(撮影:福井麻衣子)

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【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】

◆七夕に思った自分の欠点

 先週の七夕賞は、シンプルに挙げた3頭の馬連・ワイドボックスで良かったなぁ…と後悔。

 しかも人気馬同士の決着にもかかわらず、馬連が9倍もつくとは…。

 夏のハンデ重賞は私も含め、荒れそう=高配当を狙おうと思う気持ちが強くなるのでしょう。スケベ根性が働いてしまい、結局トリガミ子でした。

 しかしながら先週は、安田記念オンエア以降、体調を崩されお休みになっていた井崎脩五郎先生が、現場に復帰。涙がでちゃいました。

 しかも休む前以上の肌艶の良さと元気さ。シモネタも健在で、本当に安心しました。

 先生とは現役時代からの交流となるので、かれこれ25年以上。

 先生の生き方には常に学ぶことが多く、またこれまで頂いたアドバイスが私自身の中で大切なこととなっていますが、今回、先生が短冊に記した願い事は、「細江ちゃんが優しくなれますように」と。

 これ、自分自身の中でも本当に課題。

 特に今、若い方々と一緒に仕事をする機会が増えていますが、昔から男性ばかりの環境で育ってきたせいか? 若い世代の中でも、女の子らしい女の子が正直、苦手。

 無意識に体が強張り、口数も少なくなってしまうのです。年齢的に考えても、若い子に優しく、にこやかに接するべきだと分かっているだけに、とてつもなく意地悪をしているようで、さらに自分が辛くなるのです…。

 よってこの数年は、自分自身が罪悪感を抱かない為にも、またお相手や周囲にも迷惑がかからないように、そういった感情になる場合は仕事やプライベートでのお誘いも断ってきたのですが、先生の短冊の文言に、少し頑張ってみようかな…という気持ちにもなりました。

 さて今週は函館記念ですが、現時点での注目はサヴォーナ。

 今回、初の北海道となりますが、この馬は確実にパワータイプ。今の荒れた函館の馬場はマッチすると思います。さきほど、自分自身の欠点というか、なおしたい話を書きましたが、この数週間、サヴォーナ騎乗の池添騎手も自分と向き合ったのではないでしょうか…正直なところ、今回の詳しい経緯はわかりませんので、このことにおける発言はするべきではないと私自身感じていますが、ただ1つ言えることは、人は起きてしまったこと、起こしてしまったこと以上に、それに対してどう対処・対応、そして今後を歩んでいくかの方が重要だと思うので、そういった意味も含めて期待したいです。

 あと巴賞組からは、アケルナルスターが7か月の休み明けの中、見せ場のある競馬をしていますし、今の馬場は向きそうな気がしています。

 それでは皆さん、また次週、お目にかかりましょう。

 ホソジュンでしたぁ。

(文=細江純子)