【女子バレー】日本のVNL「準V」に、韓国代表「我々も十分やれる」 日本の方が体格小さい「今からでも遅くない」
女子バレーボールの韓国代表イ・ダヒョン(22)が、日本代表の活躍に勇気づけられた。韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)が2024年7月10日に報じた。
記事によると、イは5月から6月にかけて行われたバレーボール・ネーションズリーグ(VNL)で日本が準優勝したことに言及し、日本と韓国の現状を比較しながら自身の考えを述べた。
「韓国バレーボールは近年、『危機説』に絶えず悩まされている」
パリ五輪出場権をかけてVNLに臨んだ日本は、決勝進出を果たすなどの快進撃で五輪切符を獲得。決勝ではイタリアに1−3で敗れたものの、五輪に向けて世界級の力を見せつけた。
一方の韓国はここ最近、国際試合で低迷。VNLでも2勝10敗と負けが込みパリ五輪の出場権を逃した。6月12日に行った日本戦では0−3のストレート負け。世界ランキングは日本の7位に対して韓国は36位となっている。
記事では、韓国バレーボールの現状を次のように解説した。
「韓国バレーボールは近年、『危機説』に絶えず悩まされている。7月末に開かれるパリオリンピックには男女ともに進出できなかった。特に女子ではキム・ヨンギョン、ヤン・ヒョジンなどが主力選手として活躍していた時は国際舞台で好成績を収めたが、彼らが代表を引退した後は、果てしない転落を経験しなければならなかった」
そして、「ネーションスリーグで韓国は大会30連敗に陥るなど国際舞台で力を出せなかった」とし、VNLに出場したイの率直な思いを記した。
イは「VNLでプレーして感じたことは、タイ、ベトナムなどの選手は全員が外国リーグでプレーしていること。もちろん、彼らにとっては年俸が理由かもしれないが、海外リーグでプレーすることで、世界のバレーボールの流れを感じることができると思う」と語ったという。
「日本が準優勝したことで我々も十分やれると思った」
さらに、VNLで準優勝した日本に言及。かつてライバルとして、しのぎを削ってきた日本の活躍は、大きな刺激になったという。
「体格は同じか、むしろ日本の方が小さい。内心はアジアのチームが上がってほしいという気持ちもあったが、苦い気持ちもあった。日本が準優勝したことで、我々も十分やれると思った。日本はボールを扱う能力が違う。今からでも遅くはないので、十分にカバーできると思います。技術練習をするとき、単に時間をつぶすのではなく、正確性を持って行う必要がある。今後の課題だと思った」
韓国は2020東京五輪では、身長192センチの絶対的エース、キム・ヨンギョンがチームをけん引し4位入賞を果たした。しかし、キムが代表を引退すると国際大会で勝てなくなり、パリ五輪の出場を逃すなど苦境が続いている。