【函館記念展望】波乱前提のハンデ戦、距離短縮組が狙い目
函館芝2000mは洋芝の小回りであることに加えて、道中の起伏が激しいという特殊さを持ち、他場での好走歴があまり当てにならないコース。過去10回で1番人気が3着以内に入ったのは3回だけであり、毎年のように波乱が起きている。
1.距離延長組に妙味なし
過去10回で、前走から距離短縮となる馬は[3-4-2-21]で複勝率30.0%、前走も2000mだった馬は[3-1-5-38]で複勝率19.1%なのに対し、距離延長組は[4-5-3-70]で複勝率14.6%。複勝回収率で見ても距離短縮が157%、同距離が121%なのに対し、距離延長組は64%。スタミナが要求される展開になりがちなこともあってか、距離延長組に妙味はない。
2.前走重賞組が中心
過去10回で、前走がオープン・リステッドだった馬は[1-4-2-63]で複勝率10.0%。対して、前走が重賞だった馬は[8-6-6-59]で複勝率25.3%、複勝回収率も143%。重賞で大敗していた馬が変わり身を見せてくることが珍しくないのに対し、オープンから臨む馬や昇級組がいきなり台頭というケースは多くない。
3.直線一気は決まらない
過去10回で4角3番手以内の馬が7勝しており、逃げた馬も2勝している。馬場的に外差しが決まりまくっているような馬場なら考慮する必要はあるが、基本的には4角では前にいる必要がある。
サヴォーナは長距離戦線に使われてきて、前走が天皇賞(春)で6着。重賞実績もあって、ここでは格上と言って良い存在だ。ハンデも57.5kgなら悪くない。前にもつけることができ、ここは持ち前のスタミナを生かして好走できそうだ。