Googleマップでナビゲーション機能を利用していたところ、突如画面上にポップアップ広告が表示されたとユーザーが報告しています。このポップアップ広告について複数メディアが報じたところ、Googleが「誤ってディスプレイをタップしただけであり、ナビゲーション中に広告が表示されることはない」と声明を発表しました。

Google Maps is not adding pop-up ads during navigation

https://9to5google.com/2024/07/08/google-maps-pop-up-quick-detour-ad/



Heads up, Google Maps is testing intrusive mid-drive pop-up ads

https://www.androidpolice.com/google-maps-ads-could-soon-take-a-turn-for-the-worse/

事の発端となったのは、アンソニー・ヒグマン氏の以下の投稿。同氏はGoogleマップでナビゲーション機能を利用中、ガソリンスタンドを通り過ぎた時に「立ち寄り先を追加」というロイヤルファームズ(アメリカのコンビニエンスストア)の広告がポップアップで出現したと報告しています。ガソリンや食べ物については何も入力していなかったのに、突如ポップアップ広告が出現したそうです。





これに対して、Googleの広告担当リレーションズが「こんにちはアンソニーさん。ナビゲーションのプロモートピンは新しいものではありません。ルート沿いにあるガソリンスタンド、レストラン、店舗などの関連広告をユーザーに表示するものです。ドライバーの注意をそらさないように、これらの広告はポップアップ表示されず、タップした場合にのみ展開され、しばらくすると消えるよう設計されています」と反応。





Googleはこの件について報じた9to5Googleに対して、「Googleマップにポップアップ広告は存在しません」という声明を発表しています。Googleによると、アンソニーさんのスマートフォンに表示されたのはポップアップ広告ではなくプロモートピンで、この機能は以前から存在するものであり、新しく登場した広告関連機能ではないそうです。プロモートピンは前述の通り、ナビゲーション時にルート沿いのガソリンスタンドやレストランなどの広告をユーザーに推奨するというものですが、実際にユーザーがピンをタップしないと広告は表示されないようになっています。

しかし、アンソニーさんはスマートフォンのディスプレイをタップしていないのに運転中に突如広告が表示され、その後、45秒から1分ほどで広告は消えたと主張しています。そのため、Googleの広告担当リレーションズは「う〜ん、それは意図しない挙動です」と言及。9to5Googleは「アンソニーさんがディスプレイを誤ってタップしてしまったか、何らかの不具合が発生したかのいずれかである可能性が高いです」と報じました。





なお、2013年にGoogleが買収したナビゲーションアプリのWazeでは、以前からナビゲーション中にもポップアップ広告が表示されています。そのため、Googleからの説明がなかった報道初期のタイミングでは「GoogleがWazeのポップアップ広告を、ついにGoogleマップに試験的に導入したのでは」と報じられていました。