先制点を叩き込んだモドリッチ(左)。(C)Getty Images

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 現地時間6月24日に開催されたEURO2024のグループステージ第3節(B組)で、ここまで1勝1敗で2位の前回王者イタリアと、1分け1敗で最下位のクロアチアがライプツィヒで激突した。

 序盤は一進一退のなか、引き分け以上でスペインに次ぐ2位通過が決まるイタリアが徐々にペースを掴む。

 21分には左サイドからのクロスに、FWレテギが頭で合わせるも、わずかに枠を外れる。その6分後にも、セットプレーの流れから、DFバストーニが決定的なヘディングシュートを放ったが、GKリバコビッチの好セーブに阻まれた。
 
 スコアレスで突入した後半の52分、クロアチアはフラッテージのハンドでPKを獲得。しかし、主将のモドリッチが相手GKドンナルンマにセーブされる。

 だが、その流れからすぐにクロアチアがボールを取り返し、右サイドからクロス。ブディミルのシュートはドンナルンマにセーブされたものの、こぼれ球をモドリッチが押し込み、55分に先制に成功する。

 PK失敗から1分後にネットを揺らした英雄は、38歳289日の得点で、名古屋グランパスでもプレーした元オーストリア代表イヴィツァ・ヴァスティッチが持っていたEUROの最年長得点記録を更新した。
【動画】モドリッチがPK失敗→1分後に執念の先制点
 このままクロアチアが逃げ切るかと思われた後半アディショナルタイム8分、イタリアのザッカーニが起死回生の同点弾。1−1のドローに持ち込んだイタリアが2位通過を決めた。

 痛恨の失点を喫したクロアチアはスペインに敗れたアルバニアを抜いて3位に浮上したものの、勝点2に留まり、得失点差もー3のため、敗退が濃厚となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部