原作表紙を再現したメインビジュアル
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 高橋一生主演のテレビ朝日ドラマプレミアム「ブラック・ジャック」(6月30日21時〜)のPR映像が公開され、高橋演じる無免許の天才外科医ブラック・ジャックや永尾柚乃演じる助手ピノコの再現度の高さが話題になっている。

 法外な治療費と引き換えに、どんな手術も成功させるブラック・ジャックの活躍を描く手塚治虫の名作医療漫画を実写化する本作。監督を映画『女子高生に殺されたい』『アルプススタンドのはしの方』などの城定秀夫、脚本を高橋が出演したNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」や、NHKドラマ「大奥」シリーズなどの森下佳子が担当する。

 PR映像は「あなたにとって息子さんの命はおいくらですか?」というブラック・ジャックのセリフからスタート。「1億出せば子供を助けますよ」など、治療に法外な治療費をふっかける姿や手術シーン、そして待望のピノコの姿も。「まかせてよのさ」と原作の独特な幼児言葉も踏襲されており、おなじみ「アッチョンブリケ!」のポーズも。

 後半には、松本まりか演じる治療法不明の獅子面病に冒された患者、その美しい妻に執着する夫(宇野祥平)に加え、安楽死を請け負うドクター・キリコ(石橋静河)らが登場。ブラック・ジャックとキリコが「おまえが今やろうとしていることは殺人だ!」(ブラック・ジャック)、「2億払って助かったところで、彼女にとっては生き地獄だ」(キリコ)と激しく衝突する場面も見られる。

 PR映像のナレーションを務めたのは、アニメ版でブラック・ジャックの声を担当する大塚明夫。

 映像が公開されると「これは楽しみだ」「ゾクゾクする」「高橋一生、凄い」「高橋一生さんすごい迫力でBJにハマってます」「ピノコの配役ピッタリだな」「ピノコ可愛い」と興奮の声でにぎわっている。

 なお、本作の裏方として大きな存在感を放っているのが、高橋主演のドラマ・映画「岸辺露伴は動かない」シリーズや映画『翔んで埼玉』『シン・仮面ライダー』、大河ドラマ「どうする家康」などの人物デザイン監修を手掛けてきた柘植伊佐夫。手塚原作作品にも縁があり、近年では稲垣吾郎と二階堂ふみ共演の実写映画『ばるぼら』(2019)の扮装統括を担当している。今回の「ブラック・ジャック」では「今回ビジュアルコンセプトのお役目をいただいて全体の宣伝ビジュアルやドラマ内の美術もお手伝いしております。隅々の装飾を配置したり、特殊メイク・造形の #松岡象一郎 さんと一緒に彼のオブジェや骨を飾ったりもしております」と自身のXでコメントを寄せている。

 なお、柘植のXでは衣装のこだわりなどが日々投稿されており、「マントの袖は、袖のように取り付けた擬似袖なのです。なので、腕、通りません。BJの原作は必ず袖なのかマフラーなのかわからない黒い物が出ていて、どうしてもそれを再現したかったのです。本編でそこもお楽しみください」といった裏話も。(石川友里恵)

あらすじ

 強固な警備でガードされた外国の病院に、黒マントを羽織った怪しげな男が現れた。彼の名はブラック・ジャック(高橋一生)……法外な治療費と引き換えに、どんな手術も成功させる無免許の天才外科医だ。人目を忍んで彼を呼び出したのは日本の法務大臣・古川正文。実は、息子の古川駿斗が旅行中に危険ドラッグ運転で事故を起こし、あらゆる臓器が激しく損傷。今しがた発生したドナーから臓器をすべて移植し、駿斗の命を救ってほしいのだという。そんな古川に、ブラック・ジャックは「息子さんの命はいくらですか?」と尋ねた上で合意。極秘手術を引き受けるのだが…。

 ほどなく日本へ戻ったブラック・ジャックは研修医・長谷川啓介と出会う。実は啓介、服役中の友人・後藤一馬が自殺したと知らされるも納得がいかず、骨壺の中に入っていた“あるもの”を頼りに、ブラック・ジャックにたどり着いたのだ。だが、知らぬ存ぜぬの態度で啓介をあしらうブラック・ジャック。ますます一馬の死に疑念を募らせた啓介は、ブラック・ジャックにつきまとい…!

 そんなある日、ブラック・ジャックにサラリーマン・六実明夫から依頼が舞い込む。かつての美貌は跡形もなく…顔面が恐ろしく変形する奇病=獅子面病に苦しむ妻・六実えみ子(松本まりか)を治療してほしいというのだ。妻の“かわいい笑顔”を取り戻したいと必死に訴えつつも、提示された莫大な治療費には尻込みする明夫。そんな夫の姿を目の当たりにし、えみ子も治療を諦めようとする。だが、自らの見目形に複雑な思いを抱えるブラック・ジャックの助手・ピノコ(永尾柚乃)は、えみ子の秘めたる思いに共感。治療を引き受けようとしないブラック・ジャックに食ってかかり…!?

 直後、えみ子は以前から世話になっている医師・キリコ(石橋静河)に連絡を入れる。