2024年6月、VRゲームスタジオのAnother AxiomがリリースしたVRゲーム「Gorilla Tag」の総収益が1億ドル(約158億円)を突破し、月間アクティブユーザー数が300万人を超えていることが報告されました。Gorilla Tagはプレイヤーが「上半身だけのゴリラ」になって鬼ごっこするというVRゲームであり、ユーザーは鬼ごっこだけでなく交流ツールとしてもGorilla Tagを楽しんでいるとのことです。

Another Axiom | Gorilla Tag Stats | Developer Diaries

https://www.anotheraxiom.com/news-posts/gorilla-tag-community-continues-to-grow

‘Gorilla Tag’ Has Topped $100M in Revenue, Making it One of VR’s Most Successful Games

https://www.roadtovr.com/gorilla-tag-revenue-vr-success-another-axiom/

Gorilla Tag crosses 10M VR players and $100M in revenue | VentureBeat

https://venturebeat.com/games/gorilla-tag-crosses-10m-vr-players-and-100m-in-revenue/

Gorilla TagはAnother Axiomから2021年にリリースされたVRの鬼ごっこゲームです。プレイヤーは上半身だけのゴリラ「Monke」となり、アスレチックのようにオブジェクトが配置された空間を腕の動きだけで駆け回り、他のプレイヤーと鬼ごっこを楽しむことができます。

実際にGorilla Tagがどのようなゲームになっているのかは、以下のデモムービーを見るとよくわかります。

Gorilla Tag Store Launch | Meta Quest - YouTube

プレイヤーが操作する「Monke」の見た目はこんな感じ。



ロープや木組みのオブジェクトが配置された空間を、腕の動きだけでパルクールのように移動することができます。







現実世界のユーザーは両腕を激しく動かしており、かなり運動にもなりそうです。





鬼ごっこをするだけでなく、交流ツールとして楽しむことも可能です。プレイヤーはゲーム内課金でさまざまなスキンを購入し、Monkeの見た目をカスタマイズして遊べます。





2024年6月、Another Axiomのエグゼクティブチームはカリフォルニア州で開催された拡張現実カンファレンスのAugmented World Expoに出席し、Gorilla Tagの総収益が1億ドルを突破したことを報告しました。Gorilla TagはMeta Questプラットフォームで無料プレイが可能であり、Steamでは有料版もリリースされていますが、収益は主にMonkeのスキンなどを変更するゲーム内課金から得られているとのことです。

また、デイリーアクティブユーザー数は100万人以上、月間アクティブユーザー数は300万人以上、生涯プレイヤー数は1000万人を超えていることも発表されました。さらに、プレイヤーによる1回のプレイセッションは平均60分近いとのことで、Gorilla Tagが腕を激しく動かす肉体的なゲームであることを考えるとかなり長いといえます。Gorilla Tagはずっと鬼ごっこし続けるだけでなく、仲のいいプレイヤー同士でまったり談笑して楽しむこともできるため、プレイ時間が長くなりやすいのかもしれません。

Another Axiomによると、Gorilla TagはMeta Quest Storeで11万1000件を超えるレビューを獲得し、Discordコミュニティには35万人以上のユーザーがいるとのこと。さらに、TikTokでは「#gorillatag」のハッシュタグを付けた動画やキャプチャが多数投稿され、累計再生回数は100億回を超えているそうです。

Another Axiomの最高執行責任者であるデヴィッド・イー氏は、「Gorilla Tagは人々がたむろする第3の場所になりました。そうやってオーディエンスに広まっていったのです」「私たちは、毎日平均1時間以上ゲームをするために連日やってきてくれるオーディエンスを抱えています。ここにはオーディエンスがいるのです。私たちは、人々がVRについて再考する必要があると考えています。これはまさにブルーオーシャンなのです」と語りました。