マーメイドSはハンデ別の成績に傾向あり? イメージとは違う!? 過去10年の意外な結果とは
マーメイドステークス(3歳上・GIII・芝2000m)は牝馬限定のハンデ戦とあって、波乱傾向にある。それだけに軽ハンデの馬の好走が多いイメージだが、実際はどうなのか。過去10年の重量別の傾向をチェックしてみよう。
勝利数を見ると、53kgが3勝、50kgと51kgと55kgが2勝、54kgが1勝で、目立った偏りは見られない。また、連対数も51kgと53kgと5連対、55kgが4連対、50kgが3連対、54kgが2連対、56kgが1連対だから、ほぼ満遍なく来ている。あえて言えば49kg以下が[0-0-0-9]、55.5kg以上が[0-1-1-7]と苦戦傾向だが、それ以外は大差ない。
そんな中、55kgが強い傾向がある。重量を背負う=実績馬がほとんどなので、人気馬が中心ではあるが、出走のあった8回中6回で馬券圏内。20年以降は20年がセンテリュオ(2着、2番人気)、21年がシャドウディーヴァ(3着、6番人気)、22年がマリアエレーナ(2着、4番人気)、そして昨年がビッグリボン(1着、1番人気)と、4年連続で馬券圏内を確保しているのだ。
残念ながら今年は55kgの馬がいないのでより難解となってしまっている。ただし、06年には49kgのソリッドプラチナム、08年には48kgのトーホウシャインが制するなど、軽ハンデ馬が強い印象があるかもしれないが、確実に傾向は変化している。確かに荒れるレースではあるが、「無理な軽ハンデ狙いは禁物」ということは意識しておきたい。