神田沙也加さんの”最後の肉声”?

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 6月6日、東京ディズニーシーに『ピーター・パン』(1955年)、『塔の上のラプンツェル』(2011年)、『アナと雪の女王』(2014年)という3つのエリアで構成される新たなテーマポート「ファンタジースプリングス」がオープンした。

【写真】奥に雪山も見える『フローズンジャーニー』。他、白Tシャツ姿の神田沙也加さん、松田聖子と並ぶ沙也加さんも

「それぞれのエリアには各映画に着想を得たアトラクションが新設されました。最も作品の世界に没入できると評判なのが『アナと雪の女王』の物語を追体験できる『アナとエルサのフローズンジャーニー』です。いま、そこで流れるアナの声が『神田沙也加さん(享年35)の声ではないか』と噂されているんです」(芸能関係者)

 いまから10年前、『アナと雪の女王』でアナの声を務めた沙也加さん。同作は日本での興行収入が255億円というメガヒットを記録し、沙也加さんの最大の出世作となった。その後『アナと雪の女王2』(2019年)でも同じ役を演じ、順調に芸能活動を続けていたかのように見えたが、沙也加さんは2021年に帰らぬ人に。ファンは既存の作品を通して、彼女の歌や声に触れていた。そんななか、ファンがザワついたのが、前述のアトラクション内の声だった。

「『フローズンジャーニー』では、アナがメインで歌う劇中歌『とびら開けて』が流れます。歌声を聴きながら沙也加さんのことを思い出していたところ、聞き慣れない歌詞が出てきて驚きました」(沙也加さんのファン)

 ファンによると、『とびら開けて』の《2人だから 飛び出せるのよ》という歌詞が、《2人開けよう 愛のとびら》に変わっていたというのだ。別の沙也加さんのファンもこう話す。

「まさかアナの“新しいせりふ”に出合えるとは思わず、突然の出来事に涙があふれてしまいました。あとになって、アトラクションのなかでさまざまな曲を流すために、劇中歌がショートバージョンになっており、その過程で歌詞もアレンジされたのだとわかりました」

 この歌声について、「神田さんの生前に録音した“最後の肉声”ではないか」と自身のYouTubeで指摘したのが、『塔の上のラプンツェル』でラプンツェル役を務めた中川翔子(39才)だ。

「中川さんは新エリアを訪れた際、アナの歌声を聴き、沙也加さんの声かもしれないと感じたそうです。中川さんの声も新エリアで流れているらしく、彼女がせりふを収録したのは、約5年前だそう。アトラクション用のアナの歌も同じ頃に収録されたとすれば、生前の沙也加さんの声だったとしてもおかしくありません」(前出・芸能関係者)

 一度聴けば誰もが忘れられないアナの声。しかし、沙也加さん亡き後は、彼女の遺志を懸命に受け継ごうとしている“後継者”がいることも忘れてはならない。

「2022年の『ディズニー・オン・アイス』でアナの声を務めたのは声優の清水理沙さんで、彼女は沙也加さんの歌声にそっくり。今回も清水さんが声を当てているのではないかという指摘もあります。また、『アナと雪の女王3』(アメリカでは2026年公開予定)の製作も決まっています。すでに内定しているアナ役が、アトラクション用の歌を担当しているという可能性もあります」(別の芸能関係者)

 アナ役の声優について、東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランドの広報に確認すると、次のような回答があった。

「どのキャラクターに誰が声を当てているかは開示しておりません」

 真実はわからない。それでも多くのファンがそう信じるほど、沙也加さんの存在はいまも輝き続けている。

※女性セブン2024年6月27日号