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知り合いの女性の車にGPS機器を取り付けて位置情報を取得したとして、高岡市の消防士の男が、ストーカー規制法違反の疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは、高岡市戸出吉住に住む、高岡市消防本部伏木消防署所属の消防士、林 陽太容疑者(26)です。

上市警察署の調べによりますと、林容疑者は2024年5月ごろ、知り合いである県内在住の20代の女性に恋愛感情を持って、この女性の車にGPS機器を取り付け、6月5日にGPSの位置情報を取得した疑いです。

警察は、女性の車にGPS機器が取り付けられていたという情報を得て捜査し、12日未明、林容疑者を逮捕しました。

調べに対して林容疑者は容疑を認めているということで、警察は目的や、他にもストーカー行為がないかなどを調べています。

高岡市の角田市長は「市政および市職員に対する信頼を失うものであり、誠に遺憾。事実確認のうえ、厳正に対処したい」とコメントしています。

県内では5月から県や市の職員、警察官など公務員の不祥事が相次いで発覚しています。

5月、富山市では消防士と市の職員が繁華街にあるガールズバーで、無許可で従業員に客の接待をさせていたとして逮捕されました。

消防士は12日起訴されました。また、県警の警部補が県警察本部の倉庫に侵入し、手錠などを盗んだ疑いで逮捕されました。

県立中央病院の医師は、職場の送別会から帰宅する際に酒気帯び運転をしたとして、停職6か月の懲戒処分を受けました。

6月8日には、県の職員が富山市内の商業施設で女性のスカートの中を盗撮したとして、現行犯逮捕されました。

公務員は「全体の奉仕者」とされ、法令遵守と高い倫理観が求められます。

これだけ不祥事が続くと、もはや個人の問題とはいえません。

研修や教育などを行い、組織全体で問題に向き合っていく必要があります。