重賞初制覇を目指すファユエン(今年5月撮影、ユーザー提供:MITAKEさん)

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 デビュー9年目の菊沢一樹騎手が、マーメイドステークス(3歳上牝・GIII・芝2000m)のファユエン(牝6、美浦・勢司和浩厩舎)で5年ぶりのJRA重賞制覇を目指す。

 菊沢騎手は16年デビューの26歳。ここまでJRA通算で134勝を挙げている。19年の七夕賞のミッキースワローで重賞初制覇。しかし、その後は19年のオールカマーがミッキースワローで2着、22年の高松宮記念がキルロードで3着と惜しいレースこそあったが、タイトルに手が届いていない。

 マーメイドSのパートナーはファユエンだ。祖母が95年のエリザベス女王杯覇者のサクラキャンドルという血統。休み明けだった前々走の福島牝馬Sで初めてコンビを組んだ。ここは3角で他馬の落馬の影響を受けたため、参考外の13着。しかし、続く前走の新潟大賞典では4角最後方から最内を突いて上々の脚を使い、0秒6差の6着に食い込んだ。牡馬相手でこれだけ走れるのであれば、牝馬同士なら見せ場以上があっていい。

 毎年、20勝前後の勝ち鞍を挙げて、安定はしているものの、もうワンランクのステップアップが期待される菊沢騎手。ここで久々の重賞制覇を果たし、大いにアピールしたい。