父の遺影の前でお経読み、花を供えていた母が他界 娘が“経本”を見て感涙した理由とは?【漫画・作者インタビュー】
亡くなった母への思いを描いた作品「花を手向ける理由」が、Instagramで4000以上のいいねを集めて話題となっています。
父が亡くなった後、母は毎日遺影の前でお経を読み、花を供えていました。やがて母も亡くなり、その習慣を引き継いだ娘である作者が気付いたこととは…。5月12日の母の日を前に、じんわりと心が温かくなる漫画です。
「母の生きていた跡が残っている」と実感
この漫画を描いたのは、ワーキングマザーのママぺいさんです。家族の日常を描いた漫画をInstagramとブログ「ママぺいのワーママブログ」で発表しています。ママぺいさんに、作品についてのお話を聞きました。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
ママぺいさん「3年前の、育休中からです。『育休中に、何か思い残すことはないだろうか』と考えたとき、Instagramで漫画を描きたいと思って、アカウントを開設しました」
Q.この作品に描かれているお母さまの習慣について、ママぺいさんからお母さまに、何か言った記憶はありますか。
ママぺいさん「父が亡くなったのは私が22歳のときでした。母は毎日お経を上げていましたが、そのとき私は…言ったかもしれませんが、覚えていません」
Q.お母さまの習慣を受け継いだとき、どう感じましたか。
ママぺいさん「初めてだったので、見よう見まねでやっていたのですが、改めて経本に母の涙が残っているのに気付いて、その頃の母の気持ちと自分の気持ちが重なりました。母が泣いていたのは覚えているのですが…。『母の生きていた跡がここに残っている』とも思いました」
Q.息子さんが、お母さんを「知ってる」と言ったとき、どう思いましたか。
ママぺいさん「本当に驚きました」
Q.漫画「花を手向ける理由」について、何か反響はありましたか。
ママぺいさん「この作品についてはコメント欄を閉じていたのですが、同じような境遇の方からDM(ダイレクトメール)を頂きました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。
ママぺいさん「子育ての記録として描いているので、これからも子どもとの思い出を描いていきたいです」