三上悠亜「性行為で1番大事」セクシー業界で学んだ性病の予防法

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昨今、日本において性交渉を原因とする性病(性感染症)が増加傾向にあります。梅毒の感染者数は2021年から3年連続で過去最多を更新、子宮頸がん患者数は2000年を境に増加している状況です。そういった状況を耳にしたことはあるものの、自分の問題として捉えている方は少ないそうです。性病の予防に大切なのは正しい知識と行動です。そこで今回は性病予防とHPVワクチンについて、セクシー女優としての活動経験がある三上悠亜さんと産婦人科専門医である佐藤歩美先生に対談していただきます。

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インタビュー:
三上悠亜(タレント)

1993年8月16日生まれ、愛知県出身。SKE48の元メンバー。2015年6月にセクシー女優として活動を開始、23年8月に引退。近年は男性だけでなく女性からの支持も高まり、SNS総フォロワーは約1400万人。インフルエンサーやアパレルブランドのプロデュースなど多方面で活躍中。


監修医師:
佐藤歩美 先生(産婦人科専門医)

横浜市立大学医学部卒業。産婦人科を専門にNTT東日本関東病院や愛育病院にて研鑽を積む。ベビースマイルレディースクリニック有明の副院長を経て、2022年あゆみレディースクリニック高田馬場を開業。



佐藤先生

三上さんの知っている性病(性感染症)は何がありますか?

三上さん

セクシー女優の現役時代に毎月検査しなければいけなかったので、その時の検査項目に含まれていたクラミジアや梅毒、淋病、膣カンジダ、細菌性膣炎、尖圭コンジローマなどは知っています。

佐藤先生

具体的に性病を知らない方も多いので、すばらしいですね。中学校や高校時代に性教育で習った内容は覚えていますか?

三上さん

詳しい説明は濁されましたが、避妊について習いました。性病については習った記憶がありません。

佐藤先生

国の定めた学習指導要領に沿った教育では時間の制約もあって、1年間で受ける性教育の時間は平均3時間だと言われています。

三上さん

少ないですね。

佐藤先生

みんな忘れてしまうし、足りませんよね。

三上さん

日本以外の国ではどうですか?

佐藤先生

ヨーロッパを中心に早い段階で積極的な性教育を進めています。

三上さん

効果はあるのでしょうか?

佐藤先生

結果として10代の中絶率や性病の発生率が下がっています。

三上さん

すばらしいですね。日本でも変化はありますか?

佐藤先生

そうですね。東京都では産婦人科の専門医や助産師を性教育に派遣するなど、少しずつ動きは出てきています。

三上さん

避妊だけでなく性病を防ぐために性教育が大切だということですね。性病を防ぐために重要なことはほかにもありますか?

佐藤先生

痛みがないと受診しない方も多いのですが、においの変化やかゆみ、できもの、性交時の出血など症状がある場合は早めに受診することが大切です。

三上さん

早期の受診が大切なのですね。性病検査の方法について教えてください。

佐藤先生

女性の場合、精度が高いのは子宮口の検体を採取する方法です。

三上さん

抵抗感のある方も多いでしょうね。

佐藤先生

はい。産婦人科の受診や内診台に上がることへの抵抗がある方もいるので、その場合は自分で検体を採取し郵送することで検査も可能です。

三上さん

自分で採取して検査ができるのは、いい方法ですね。

佐藤先生

そうですね。検体の採取に慣れていないと検査の精度が下がってしまうことや、自由診療で保険が効かないことを理解した上で活用してほしいと思います。

三上さん

費用面についてはいかがですか?

佐藤先生

保険適用の場合は3000円~5000円程度、自費で検査すると1万円~3万円程度だと思います。

三上さん

パートナーがいる場合は、一緒に受診することも大切ですよね。

佐藤先生

その通りです。相手に伝えられない方も多いと思いますが、性病の検査や治療はパートナーと一緒に行うことが前提です。

三上さん

パートナーとコミュニケーションをとることが大切ですね。

佐藤先生

はい。菌やウイルスも変化しており、病気がスムーズに治らないこともあるので、治ったことを確認するまで性交渉も控えていただきたいと思います。

三上さん

薬を飲むだけで治ったことを確認する方は少ないかもしれませんね。パートナーへの性病検査の促し方はどうすれば良いでしょうか?

佐藤先生

自覚症状のない性病があることを説明することは大事だと思います。性病の中には、サウナや公衆浴場など性行為以外でも感染するものがあります。性病検査で自分だけでなく女性の体も守ることにつながることを伝えてください。

三上さん

性病検査している男性は素敵ですよね。

佐藤先生

その通りですね。

三上さん

私は性病にかかってはいけなかったので、プライベートの性行為ではコンドームを付けない方とはできませんと伝えていました。女性から伝えることは難しいと思いますが、自分を守るためにも大切だと思います。

佐藤先生

大切なことですよね。

三上さん

それを嫌がる男性は、自分のことを大切にしてくれていないと思います。

佐藤先生

そうですね。男性もそれが当たり前の社会になると良いですよね。アダルト業界特有の感染予防法はありますか?

三上さん

撮影の時は性病でないことを検査で証明する必要がありました。

佐藤先生

周囲で性病にかかった方はいましたか?

三上さん

梅毒の方がいました。その時に梅毒は一回かかると治ったとしても検査の一つが陽性で残ることを知って、怖い病気だと感じましたね。

佐藤先生

その通りですね。万が一性病にかかった場合はどうしていましたか?

三上さん

性病にかかった方は、治療を完了するまで撮影ができませんでした。

佐藤先生

すごく徹底されていますね。

三上さん

性病に関してはクリーンな業界だと思います。最近増えている性病は何がありますか?

佐藤先生

最近増えて問題になっているのはクラミジア、淋病、梅毒の3種類です。

三上さん

若者のあいだでピルの使用が増えていると思うのですが、性病の増加と何か関係はあるのでしょうか?

佐藤先生

生理痛の改善や避妊を目的にピルを使用する人が増えています。避妊効果が得られるため、コンドームをつけないことが性病の増加にも関係していると考えられています。ピルでは性病の予防はできません。

三上さん

ピルは生理痛やPMSの改善効果もありますが、間違った使い方で性病が増えるのは良くありませんね。ピルを使っていても、しっかりとコンドームはつけてほしいと思います。性病予防について男性にも知ってほしいですね。





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