掲載:THE FIRST TIMES

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■ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとは縁の深い日向坂46
日向坂46が出演した『ユニ春!ライブ 2024』が3月9日、大阪・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン グラマシーパーク特設会場で開催された。

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『ユニ春!ライブ 2024』は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが学生の「永遠に忘れられない、春の思い出づくり」を応援する、学生応援キャンペーン『ユニ春』の一環として行われ、大好評を博した昨年の初開催を上回る計5組の豪華アーティストが出演。学生にとって1年の締めくくりとなる大切な季節に、5日間にわたり熱いライブを繰り広げ、その4日目となる3月9日に、日向坂46が登場した。

2019年には自身のクリスマス・スペシャルライブを行い、2021年には同所で『2021 FNS歌謡祭』に出演するなど、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとは縁の深い日向坂46。当日は久々となるパークでのパフォーマンスということで、メンバーも連日ブログでこの日を楽しみにしていたことをつづるなど、見る側も魅せる側も開演前から期待感が充満する。

■曲中にはらはらと舞い落ちた粉雪も、野外ライブならではのドラマを演出

SEが流れた瞬間にせきを切ったように「日向坂! 46!」とコールが巻き起こり、一~三期生による1曲目の「ドレミソラシド」から、一気にピークに到達する盛り上がり! クリームイエローの衣装を身にまとい、桜をほうふつとさせるピンク色の舞台セットを背に踊るたたずまいは百点満点の華やかさで、間髪入れずに始まった「キュン」という鉄板の流れにドッと沸く客席。歌詞の一節を「好きやで」と関西弁に変えた際は、おひさま(=日向坂46のファンネーム)も思わず熱狂し、曲中にはらはらと舞い落ちた粉雪も、野外ライブならではのドラマを演出するのに一役買っていた。

「皆さんこんにちは。私たち、日向坂46です! 『ユニ春!ライブ』へようこそ~!」と全員であいさつをした後、加藤史帆が「おひさまがいっぱい見えて幸せ。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンはプライベートでもよく来る大好きな場所で、こうやってライブができて、さらに幸せです」、森本茉莉が「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンって、すでにハッピーな場所じゃないですか。だからもっと皆さんとハッピーになれたらいいなと思ってます!」と、次々に思いを告げていく。そして、キャプテンの佐々木久美が「おひさまといると奇跡が起きるんですよ。今日はちょっと寒いですけど、皆さんと一緒にめちゃめちゃ盛り上がって、ぽっかぽかの汗だくで帰りたいと思います!」と力強く宣言!

■「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンしか勝たん!」

ここで、初USJライブとなる四期生が単独で「ロッククライミング」をエネルギッシュに披露した後は、再び一~三期生による「君しか勝たん」へ。加藤史帆の「ここにいるおひさまの皆さん、まだまだ私たちと盛り上がっていきましょう。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンしか勝たん!」というパーフェクトないざないに全力のレスポンスで応えるおひさまとの相乗効果で、最高の景色を生み出していく。

「Am I ready?」では、『セサミストリート』と日向坂46のスペシャルコラボが実現! エルモ、クッキーモンスター、ゾーイ、アビーらと共に歌うのがとにかく楽しいという様子で、かわいいが過ぎる光景が目の前に広がる。「かわいいね、癒やされた~」と口々に漏らす姿も、ほほ笑ましい限りだ。

MCでは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの思い出話に触れ、大阪出身の小坂菜緒が「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンはもう庭のよう(笑)。年間パスを持っていて、学校が終わったらみんなで駅に集合して行ってましたね」と語れば、「私も幼少期から行っていて、高校生のときに自分で年パスを買って、テスト終わりとかに“ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行けるから頑張ろうね”と言ってました」とは、兵庫出身の小西夏菜実。

そして後半戦は、佐々木久美の「『ユニ春!ライブ』、まだまだ盛り上がっていけますよね!」との声を皮切りに、いきなりハイボルテージの「キツネ」で有言実行の幕開け。4月5日(金)に神奈川・横浜スタジアムで卒業コンサートを控える齊藤京子がセンターを務める「NO WAR in the future 2020」では、大きな舞台に横一線となって全員で歌い上げるさまが感動的で、四期生による「見たことない魔物」でも見渡す限りのオーディエンスが跳ねまくる! あっという間の切なきラストチューンは、フルメンバーで「U! S! J!」の掛け声から突入した、「誰よりも高く跳べ! 2020」。“大きなジャンプで!”という歌詞に合わせ、演者も観客も一体となってジャンプする、圧倒的高揚感がたまらない。

■アンコールでは、『セサミストリート』のカラフルなカチューシャを着けて

アンコールでは、『セサミストリート』のカラフルなカチューシャを着けて再登場。「今年は全国いろんなところに足を運べたらいいねと話していたので、今日はまたユニバーサル・スタジオ・ジャパンでライブができて、私たち日向坂46にとって記念すべき日になりました」と佐々木久美が告げ、話題はこの春リリースされる11枚目のシングルの話に。そのセンターに抜擢された正源司陽子は、「最初はビックリし過ぎちゃって、“無量空処”(=『呪術廻戦』の五条悟の必殺技)を喰らったような気持ちになったんですけど(笑)、今はこのシングルに対して前向きな気持ちしかなくて。皆さんで最高の思い出を作っていけたらいいなと」と心境を述べる。

最後の「JOYFUL LOVE」では、再度『セサミストリート』のキャラクターが合流。鮮やかな紙吹雪が揺らめく美しい風景の中でライブを締めくくり、いつまでも名残惜しそうにステージを後にした日向坂46だった。

TEXT BY 奥“ボウイ”昌史
PHOTO BY 渡邉一生

『ユニ春!ライブ2024』3月9日(土)/日向坂46
<セットリスト>
01. ドレミソラシド
02. キュン
03. ロッククライミング
04. 君しか勝たん
05. Am I ready?
06. キツネ
07. NO WAR in the future 2020
08. 見たことない魔物
09. 誰よりも高く跳べ! 2020
ENCORE
10. JOYFUL LOVE

『ユニ春!ライブ2024』
開催日時:2月24日(土)、25日(日):中止、3月2日(土)、9日(土)、10日(日)計5日
開催場所:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン グラマシーパーク特設会場
開催時間:開場 9:30 開演 10:45(各日共通)